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新年度

一般の新年度は4月からだが、うちでは今週からが新年度だ。
今週から「新高1」が登場してくる。ビシビシと鍛え、育て上げなくてはならない。
その「育て上げる」ことへの私のかまえは、26年前とはかなり違って来ていると思う。
日本仏教教会の会長さんが声高に「原発反対」をうったえており、
これは今までの仏教界ではなかったことらしい。会長は言う。
「人にはそれぞれ“都合”があるように、原発を作るのは国の“都合”があるのだろうと、
 仏教界は何も言ってこなかった。言わないことで後押しをしたことになる。
 人をおもんぱかる、人の都合を考えるのはいいことだが、それで何も良くならないのなら、
 そんな宗教などなくてもよい。私は自分から働きかけることにした」

昔の私は生徒の都合を優先し過ぎていた気がする。例えば授業を生徒が欠席した時は必ず補講をした。
しかし補講をすればするほど、生徒は益々授業を休むようになり、
親切にすればするほど生徒の「学びの力」は落ちて行くのがはっきりとわかることが多かった。
「休んだところは誰かにノートを見せてもらい、自分でやっておけ。
 自分でやれば2時間のところが5時間はかかるだろうが、やっておけ」
いつしか私はそう言うようになっていた。
その方が生徒は休まなくなるし、「その授業は1回だけ」と集中するようになったし、
それによって「学びそのもの」が良くなった。
高3の「センター数学」など、ほとんど例題も示さず、ひたすら問題を解かせる。
解かせる中で、その文章をどうとらえるのか、どのような数式にすべきなのか、
その式をどう変形するのか、どう整理すべきなのかなど・・・本来の数学そのものを浮き彫りにしてゆく。
『もう、必要なものは持たせたはずだ。自分で出来るようになっているはずだ』
言葉ではなく、授業を通してそう語りかけてみた。
コウヘイとレオの目の色が、まず変わった。力強く問題を解くようになった。
あれほど数学が入って行かなかったユウキとトモコの中に、はっきりと理論が入っていく。
数Ⅲでも、「アユム!ナナセ!ミズカ!そんなんじゃあ行く大学などない!」
そう言って宿題の量も増やした。
「そのままでいられてたまるか!あと1年しかないんだ。何としても育ってもらう」
自分の都合ばかりでやってんじゃねえ。そういうところが昔より強くなっている。
「こういうことは出来たね、よくなったね」と言っていたのが、
「そんなことしかできねえか!ぐずぐずするんじゃあねえ!育て!成長しろ!」
とも言うようになった。
それは・・・責任の重さをさらに感じるようになったからだ。
修練に泣き、笑顔で卒業させたいからだ。時間はあまりにも短い。
新高3の数学への取り組みは劇的によくなっている。
それをきっかけに学びそのものに対し・・・何より自分に対し、どう接するのかをとらえさせる。
うまくいけば一気に大人になってくれるだろう。
明日やってくる新高1には、初めからそういう姿勢で臨むことにしよう。

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