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浪人

康太がネットで調べた。
今年京都大学に合格したのは、全部で3000人ほどだ。6割が現役で、浪人は4割。
昔は逆の数字だったと思うけどね。現代人の康太は「浪人が多いなあ」と言う。
面白いのは男女比。全体で男子8割、女子2割。ほとんど「男子校」なんだ・・・

アヤカ母さんが「先生、おめでとう!」って言いながらやって来た。
「ちょっとだけ、お祝いを言いに」とか言いながら、実はアヤカの合否に不安がいっぱい。
「ゴリママさんのブログに、康太の写真がでかでかと載ってるよ」
アヤカ母さんもアヤカが赤ちゃんの時からジャパンフォトで写真を撮ってもらってるらしい。
「そうそう、浪人してた子も載ってる。ほら、この子でねえ・・・」
なんて見ていると「同じ顔」が窓の向こうに現れた。「2割の女子」マミだ。
アヤカ母さんはビックリ!
1年ぶりのマミは、ずいぶんすっきりとした顔つきになっている。6キロも痩せたそうだ。
私は「女性美」の条件は、ふくよか・・・デブであること!だと思っている。
ヨーロッパの美人画を見よ!すべてデブである。モナリザしかり!
楊貴妃や小野小町も太っていたし、デブの「おかめ」は昔の美人の代表なのだ。
しかし・・・マミは少し大人びて、確かに美人になっていた・・・・・
この1年マミを見守り続けた母は「気の毒なほど勉強してた」と言う。
しかしそれでも私は、今年の数学と物理をマミが乗り切ったかどうかは疑問視していた。
今年の数学は「パターン暗記」では乗り越えられないものがあった。
「思考力と論述力」が問われるもので、解ける子には解けるが、
解けない子は何浪しようとも解けそうにもない問題だ。よほどの「思考転換」がないと無理だと思う。
アヤカ母さんも興味津々で、矢継ぎ早に質問を浴びせる。
マミはこの1年で、かつて私が言っていたことを何度か思い出していたようだ。
「公式暗記ではだめだ。数学そのものを見ろ」
現役時代にはその意味がわからなかったと言う。
浪人して、解けない問題にぶつかるたびに、その意味が少しずつわかって来たと言う。
なるほど・・・「思考の大転換」があったようだ。
しかしそれは・・・珍しいことだ。浪人してもほとんどの子は、それに気付けない。
昔から言う、浪人生は3・3・3だと。
伸びる子は3割、現状維持が3割、後退する子も3割いる。
安易に浪人しても「ひどい目」にあうのが関の山なのだ。7割は「伸びない」のだから。
伸びる3割の子はマミのように「点取りではないもの」に気付く子達なのだろう。
それはよかった・・・マミの浪人には意味があった。
だから今年の数学・物理を乗り越えられたのだろう。
そんな話はアヤカ母さんには面白くてたまらず、「ちょっと」が1時間半にもなった。

康太には叔母からお祝いの電話がかかった。
叔母の「カッコちゃん」は京大大学院の教授をしているが、子供の頃の康太をよく風呂に入れてくれた。
「康太、お祝いに何を買ってほしい?」
康太が大笑いしながら電話を切った。
「お祝いの品の一つは“ダンスシューズ”やって。カッコちゃん、俺をダンス部に入れるつもりらしい」
そう、叔母は大学の先輩で、ダンス部の「全日本級」だったのだ。

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