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初めて・・・うまくいったこと

ユウスケは中1から卓球の練習にやって来た。
小学校の頃から卓球場で教わっていたのだが、フォアもまともに出来なかったようだ。
1年ほど見ていると、ツッツキ(下回転)が人より切れることが分かった。
その技術を軸に戦術を組み立て、いくらかは勝てるようになった。
たくさんは勝てなかったけれど、コツコツと練習を続けるしかなかった。
特例で中3からクンペイと共に教室へやって来た。
それまでは「木幡中中間・期末テスト対策」と言う進学塾の講座に3日だけ行ったりしていたようだ。
けれど成果が出るわけでもなく、勉強することがどういうことかもわからなかった。
私の授業に衝撃を受けたようだ。
「こうやって勉強するのか。これが学びなんだ!」
その方向性に初めて気づいたが、すぐに吸収できるものでもない。母は
「これほど勉強する息子を、見たことがない。これだけでも十分です」
ずっとそう言ってくださったが、まだ結果など出なかった。
康太と一緒に理数科に進ませたかったけれど、Ⅰ類にしか合格できなかった。
それでもくさることもなく、卓球も勉強もひたすら頑張り続けた。
学び続けることの大切さ・面白さを十分に理解していたが、やはりなかなか結果を残せない。
いや、「目に見えない部分」は確実に育っていたのだが、不器用さゆえか、点には反映しなかった。
「俺は、俺の出来るだけのことを、やり続けよう」
ずっと教室のフリースペースでも学び続けた。
『この努力が報われないなんて、あっていいのか?!』
学びの姿勢が出来上がっただけでもいいのだが、私は焦っていた。何とか出来ないのか?
国・公立大学は、滋賀県立大学を選んだ。勝算は五分五分。
試験を受けに行った。
数学だけではなく、苦手な英語も、理科も・・・よく解ける、わかる・・・
ほとんど「人生で初めて」うまく行く手ごたえを感じたと言う。
康太が卒業式で会うと、ユウスケは上機嫌だったらしい。
今朝10時に現れた。
「ありがとうございました・・・合格しました・・・」
顔が赤い・・・ものすごくうれしいのだろう。
学びだけは諦めてはならない。ユウスケはそれだけは諦めなかった。
学び続けた背中をずっと見て来た私にはわかる。
この合格は、一番うれしい。よくやった!おめでとう、ユウスケ!

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