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人間交差点 (ヒューマン・スクランブル)

漫画家・弘兼 憲史さんが描く、この漫画は好きだ。
ちょっとしたことだが、人生においてはすぐに忘れてしまうが、忘れたくないものをうまく描く。
夢を与えるエンターテインメントは半分に抑え、残りは現実の情報から描いているようだ。
その弘兼さんが新聞紙上で語る。
「日本の若者に向けてさかんに言われるようになった
  『夢をあきらめないで』 『夢は必ずかなう』
 というメッセージは罪深いと、僕は常々思っているんです。
 かなわぬ夢にこだわることで、幸福を見失う人をいっぱい見てきましたから」

なるほど・・・「現実を描く」弘兼さんらしい意見だ。
一見「夢をあきらめないで」成功したように見える人でも、本当に夢を見続けたのかな?
ほとんどの人は、そうじゃないと思う。亡くなった俳優・緒方拳さんも言っていた。
「気がついたらそれ(俳優)しかできなくなっていた。仕方なく続けていただけで・・・」
そういうものだと思う。
最初は夢でも、いつしか現実に生き抜くことだけでも死に物狂いになり、
商売替えすることもかなわず、ただただ続けていただけだった。
気がつくと人から「名人」と呼ばれ、「夢をあきらめなくてよかったですね」などと言われる。
本人は「それは、誰のことですか?」と思うばかり・・・・

確かにいい言葉だ。「夢をあきらめないで・夢は必ずかなう」
いったいどんなコピーライターが思いついた言葉なんだろう?
けれど、現実に成功した人のほとんどが「夢を見る暇もなかった」としたら?
「私も夢をあきらめないでおこう。夢はかなうんだ」を、若者が「思わせられた」としたら?
弘兼さんは、そんな若者をたくさん見て来たのだろう。

人生は「棒ほど望めば、針ほど叶う」のが本当だが、それにも準備はいる。
中学・高校の数学なんて「夢」ではなく、「現実に、誰にでもわかる」ものだと私は思っている。
それはただの「準備」だ。けれど、それを「すっ飛ばそう」とする若者が多い。
「数学なんて、夢には必要がないし、関係がない。夢を見続けるだけでいいんだ」
そう言って幸福を見失う生徒を、私もたくさん見て来た。
うちの生徒には、学ぶことで夢を創り上げてもらいたい。

ユウカが畳の間を片しに来た。制服を着ている。卒業したのに?
「学校に合格の報告をしに行くので。これが最後だから着ておきたくて・・・」
ケンタとユウスケは明日、康太は明後日に合格発表。
アヤカ母さんが来て、アヤカの自己採点を報告。
「受かる?」「受かるとも!」
アキヒロが高校の部への更新登録を持って来た。真子に次いで二人目だ。
この後、高校から入塾する子の面接がある。
新年度はもう、確実に動き始めている。

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