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でかすぎたスケッチブック

や!やっぱり緊張したねえ、新中1の初授業は。
4時過ぎにはユキタカとカズマがやって来た。カズマは初めての授業だ。
教室に入って、何やらプリントをやっている。小学校の宿題かな?
ヨシマサが兄貴のヨシタカと一緒にやって来た。二人は年子だ。ヨシタカは次の数学の授業がある。
ヒナとユヅキが現れ、ナゴミとコウスケも続く。ソウタは1分の遅刻だった。
中1のテキストとスケッチブックを持って待ち受ける。
スケッチブックはB4で良かったのだが、まちがってA3を注文してしまった。
相当にでかい・・・けど・・まあいいか。のびのびとでっかく書かせよう。
中1から高2まで、それぞれの最初の話は「数について」だ。少しずつその意味を深く探っていく。
中1は「負の数」「数の呼び名」「絶対値」の説明から入る。毎年その導入には頭を抱える。
でかいスケッチブックにフリーハンドで、思い切り長く「数直線」を描かせる。
フリーハンドで真っすぐな線を描くって、けっこう難しいんですよ。
「うわ!難しい」ユキタカとカズマが声を上げる。ヨシマサなんかも苦手だ。
数直線に数字を乗せて行く。
負の数の約束、その大小は右にあるほど大きいのだぞ。その数の絶対値とは?
整数どうしの大小はすぐにわかるけど、分数だと通分するか、小数にしないと分かりにくい。
「絶対値の小さいもの順に並べよ」と言われると、ヨシマサはわからなくなるし、
ソウタもうっかり「数字自体の大小」で並べてしまった。
その間違いを眺めながら、『ははあ、こういうことを勘違いするんだ』と修正していく。
ユヅキの「計算の速さと正確さ」、ナゴの「数学を国語でとらえる」能力は突出している。
ヒナとユキタカは並みだが、正面から取り組むことが出来る。
ヨシマサは数学と言うより「語学力」を鍛えて行かなくてはならない。
新人はどうだろう?
コウスケとカズマは「よく出来る」のだが、二人とも小学校で塾へ行っていたのではないかな?
「くささ」がある。
言われたことの処理は速くしようとするのだが、処理そのものに気を取られ、
その「中身」に迫りきれないものがある。つまりこれは無意識に「点数」を気にするからだ。
ソウタにはそういうところは感じられない。
けれど、たいていの子がそうだが、「僕は算数が苦手だ」と思い込んでいるふしがうかがえる。
なるほど・・・それぞれに修正し、伸ばし、育ててやらなくてはならない。
数学の仕組みや構造、そのロマンは語るけど、メルヘンは語らない。
数学にロマンはあるが、メルヘンでごまかす部分など1つもない。
「君はそのままでいいんだ、無限の可能性があるんだ」というメルヘンを語るなら、
その「根拠」を示してもらいたいものだ。
そのままでいいはずがない。可能性は自ら創り上げていくものだ。
数学はそれを「手助け」するには、とてもいい材料なのだ。
コウスケとソウタはすごく緊張していたが、授業が終わるとほっとしたように笑っている。
黒板を掃除し、でかいスケッチブックをバッグに入れて、にこやかに教室から出てくる。
外で待っていたのは新中2。すでに身体のでかさが全然違う。
新中1の様子を見て去年の自分達を思い出したのか、「フフ・・」っと笑った。

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No title

v-353もう、卒業と入学の春なんですね。
今日は新1年生のスタートだったんですね!
お疲れさまでした(*^_^*)
スケッチブック・・・ってウチの同業者?と思いましたよ(笑)
さすが、いろいろな指導アイテムをお持ちですね!
その子タチの夢をかなえてあげたいですねv-353

Re: No title

この子達もやがて自分の人生と言う「大河」を流し始めます。
その初めの「一滴」を流し始めるのって、私は緊張します。
真っ白なスケッチブックに「学びの源」を形作っていく。
なかなかきれいには描けないけれど、「自分だけの教科書」なんですね。
緊張と共に喜びも、確かにあります。
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Author:河原
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