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国立大前期試験 終了

康太は小さな子供の頃から小心者で「びびり」だった。
親から離れて庭で一人遊びも出来ない。卓球の試合では勝手に足がガクガクと震えてしまう。
だから大学入試も1年も前から計画を立て、コツコツと進めて行くしかなかった。
決して「天才肌」の子ではない。そんなところは私とそっくりだ。
この1週間で体重は2キロは落ちている。
まるで、目だけをぎらぎらさせて肉をそぎ落としていく、試合前のボクサーのようだった。
1日目を終え、数学がうまくいったことがわかっても、食欲は戻らない。
昨日の朝も「お茶漬け」を一口すすっただけ。
「こんなんで体力が持つのかな?」そんな心配をしたほどだ。
2日目の英語と理科は4時半に終わる。なかなか帰ってこなかった。
莵道高校から受けに来たもう一人と「マクド」に行ったようだ。
彼は数学がやはり1番の(1)と2番しか解けず、2問分は解けなかった。
他の教科も手ごたえはなく、「立命館大学へ行く」らしい。
電車で木幡駅まで帰ってくると、康太の足はとても軽く、自然に走っていたと言う。
帰って来て開口一番、「基本、合格すると思う!」
化学も物理も英語も、自分のイメージ通りに、ほとんど解けたと言う。
その「イメージ通りに」がすごくうれしかったようだ。
模擬試験で結果を残し、高校の教師や友達からも期待され、そのプレッシャーは計り知れなかった。
何事もなく、うまくいった・・・・あとは9日の発表を待つばかり。
私がしてやれるのはそぎ落とされた肉を戻してやることだけだ。
今日のお昼は天壇の焼肉にしよう。

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No title

はじめまして。珍野苦沙弥と申します。莵道高を卒業して京都大に進学した者です。
周囲からの期待というプレッシャーのつらさと、受験後の安堵感には大いに共感します。つらさあってこその喜びだったと、今では思いますが。
進学する塾生の皆様が意義深い大学生活を送られますように。

Re: Re: No title

> 温かいお言葉ありがとうございます。
> 同じ高校出身だと親近感がわきますね。
> 去年か一昨年の先輩かな?
> しかし先輩・・・ハンドル・ネームは、その、もう少しカッコよく・・・
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Author:河原
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