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「意思」を伝える

土曜は西宇治体育館で宇治市オープン卓球大会・中学生以下団体戦が行われた。
毎週土曜日に私が指導している小学6・5・3年の3人がチームを組んで参加した。
女子は30チームが10のゾーンに分かれ、3チームずつで予選を戦う。
宇治市の多くの中学がいるし、京田辺や京都市、兵庫県からも参加している。
我「フレンズ」のゾーンには城陽中と、京都市の洛南中がいる。
城陽中とは1番で小5のカンナがところどころに得意の強打を打ち込んで勝ち、
2番で小6のマヤが惜しくも落とし、勝敗はラストに持ち込まれた。
ラストは小3のカリン。相手のエースを相手に「両ハンドドライブ」がさく裂し、勝利となった。
予選決勝は城陽中を3-0で下した洛南中。
3人とも中1のチームで、この1年間、私の古くからの友人が指導している。
彼の指導はとてもうまく、わずか1年で「ど素人」から「選手」に変えている。
まだ「基礎」の段階だが、卓球と言う競技に必要なものがしっかりと備えられ、
少しだが打球に「自分の意思」が込められ、コントロールすることが出来る。
今時の中学でそこまで指導するところは・・・ほとんどない。宇治市では木幡中だけだ。
「意思のないボール」は軽く・遅く・回転もかかっていない。
「指導され訓練された選手」には「めった打ち」にされてしまう。
1番では洛南の「カットマン」にカリンが対峙した。カリンの方が訓練の質と才能が上回った。
わずか9歳の打つボールは、ものすごい勢いで相手を抜き去っていく。
「バックハンドでも、こんなボールが・・・」
相手選手は「信じられない」と言う面持で、何度もボールを見送らねばならなかった。
2番ではマヤが接戦を切り抜け、ラストではカンナが圧勝し、3-0で「ベスト8」に進んだ。
決勝トーナメント1回戦は、兵庫から遠征して来た「ウインディー」という小・中混成チーム。
遠くから遠征してくるだけあって、相当に鍛えられており、「宇治市レベル」にはない。
「まず勝てないが、勝った方が決勝へ行く」それが私の予想だった。
1番では相手の「2番手」とカンナが対戦し、実力負け。2番でカリンが対戦した。
相手選手は「コートの“ここ”へ、“こういうボール”を」と、コントロールできる。
「少しの違い」なのだが、予選であれほど打ちまくったカリンだが、
思いどうりに打てるボールが少なくなり、打っても返ってくることが多くなる。
1・2セットを「ジュース」で落としたカリンはすでに涙を流している。
『悔しい。思いどうりに打てない』
第3セットは一気に突き放され、大泣き。ウインディーはそのまま決勝へ上がり、優勝した。
「意思のあるボール」を打つためには、同じようなボールを何万回も打って練習せねばならない。
そのボールを「正確に打ち返す」ためには、さらに何万回も打たなくてはならない。
「今日の練習から、また頑張らないとな?」 3人は同じようにうなずいた。
これは・・・数学でも同じだ。
何万回も基礎を繰り返し、高校あたりでようやく「意思のある解答」が書けるようになる。
そこまで行って初めて「実力」なのだが、一般には、なかなかそれがわからない。
「連立方程式で点数が取れた!」って、喜んだりするが、それは数学の「一部」にすぎない。
数学にだって、サーブ・レシーブ・ツッツキ・ブロック・ドライブ・スマッシュ、すべてがある。
「新評論」の社長、武市さんが送ってくださった「生者の国」という分厚い本。
近代のデンマークにおいて「ホイスコーレ」という高等教育が立ち上がっていく様が描かれているが、
歴史や風土、様々な視点から「なぜそうなったのか」が考察されている。
一部を見て「すべてを悟った!」と思い込みがちなのが我々「大衆」なのだが、
常に「全体の視線」から「一部」も見るようにしたい。
卓球においても、数学においても・・・。

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