FC2ブログ

中2の確率論 終わる

確率論・・・高校生にとっても「やっかい」な単元だ。
「これこれ、こういうルールでゲームを設定する。そのとき、こういうことが起こる確率は?」
生徒はまずルールを把握しなくてはならず、その中で起こることをきちんと場合分けしなければならない。
し・か・も・・・問題ごとにルールは変わり、同じ問題はない。
さらにさらに、「こういう場合は何通り起きるか」を数えるのだから、間違っても答えは出てしまう。
「一つの公式に数値を当てはめて」と言うのが他の単元にはあるが、それが全くない。
昔は中3と高3にやらせていたのに、今は中2と高1でやる。中2にやらせること自体、無理はある。
文章も難しいし、理解しなくてはならない「雑学」がたくさんあるからだ。
その雑学の部分を理解させてからでないと、問題集の最初の基本問題にも取りかかれない。
今の問題集がことごとく気に入らないのは、雑学(数学の文法)を組み立てるようには出来ていないからだ。
「え?基本の最初の問題がこれ?・・・確かに基本だけど、その前にこれがわかってないと
 とりかかれないよ?そして次の問題がこれ!すごい飛躍があるよ。
 この問題を解くには、1問目の後、三つくらいのことを知ってないと出来ないよ!」
今の問題集には「理論を組み上げていく」、そんな配慮は全くない。
まったく「無秩序に」、いくつかの問題が羅列してあるだけ。これでは数学は・・育たない。
私は一つの単元に入る時、まず単元全体を眺め、生徒の顔を思い浮かべ、順番を決める。
「まずは導入だけど、どう入れば理解してくれるかな?これは・・言葉の意味から説明しよう。
 そしてこの例題をやらせて、類題をいくつもやらせて、ようやく二つ目のステージに進もう。
 けれど・・・以前にやった二つのことを覚えていないと進めないよ。
 ・・・忘れてるわなあ~。するとちょっと復習の問題も入れて・・・」
それは数学の文法をたどる作業であり、組み立てる作業だ。
数学教育の最も重要な部分はその作業そのものであり、答えを出して点を取ることではない。
ところが、今の問題集に、その配慮はない。そんな配慮をすると「うざい」と、売れないからだ。
教科書にも問題集にもその配慮がないのだから、教える方も「そのこと」を忘れている。
学校の教師は「授業以前のこと」で手がいっぱいだし、塾でそういうことを言うところある?
「アットホームで、優しく、楽しく」「最高の問題で(どんな問題だ?)」ばかりだ。
私立中学では幾何(図形ね)なら幾何を、そればかりを一気に高校分野までやってしまう。
そりゃ無理だ。「方べきの定理・メネラウスの定理」なんて基本は「相似則」なのに、
相似形の理論もやらないのにやってしまったりする。どうしたって「意味のわからない公式の羅列」となって、
その意味を考えようとする賢い生徒ほど落ちこぼれたりする。
それを世の親は「いい進学校だから、いい授業をしてくれる」と言ってるんですよ。
きっとアメリカにあるような「金さえ出せば、学位でも称号でも、何でもくれる大学」
が「いい大学だ」とも言うのだろう。
中2の確率論は丸2ヶ月もかかった。そして昨日はまとめで問題をやりまくった。
「さいころが一つだとわかるけど、二つになると、よくわからない」
そう言う子もまだ一人はいるが、その他は驚くほど理解が進んだ。
「こういうルールだろ?だと・・こういう場合があるな。・・あ!これもあるぞ」
数学金メダリストがテレビ番組で「不規則に積み上げられた積み木」の数を即座に計算したが、
「え?だって、よく見たら1段から7段までの積み木が5つずつある。
 だから1から7までの和の5倍でしょ?」
言われればそれまでだが「それに気づく」ことこそが「数学力」だ。計算は大したことではない。
そんな数学力が格段に身についたと思われる。手ごたえあり。
来週から中2は、中3の単元に入っていく。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR