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学ぶ中3

授業前にアヤカがアキヒロに声をかけている。
「アンタ、中1の頃はチビでガキやったのに、今はどこから見てもオジンに見えるなあ」
「え?そ、そうか?」
確かに背も伸びて大きくなったが、最も違って来たのはアキヒロの「表情」だ。
中1の頃は誰でもそうだが「自分の好み」だけで考え行動していたために、
その表情も動きも「漫画チック」だったのだ。
女の子の方が精神的成熟は早いので、アヤカの目にもはっきりとそう映っていたのだろう。
それが今では身体つきも、動きも、表情も・・・ずいぶん落ち着いて「青年」になっている。
目の焦点があって来たと言ってもいいが、「判断力」が格段に伸び、
学びにおいても、普段の言動においても「考える」ことが出来、「落ち着いて見える」ようになった。
数学がそのきっかけになったのか、思考力が落ち着いてきたからそうなったのかはわからないが、
「数学力」もずいぶん伸びて来て、その方向は的を外さなくなってきた。
気がつけば嵯峨野の適性検査にも「A判定」を出すまでになっている。
そういう意味では受験は「成長のきっかけ」にすることが出来る。
ただし「点取り」だけを目指すと「ガキのまま」でいることが極めて多い。
私の方針は「この3年間、自分が何を学んできたのかを振り返り、まとめていけ」だ。
宿題に出していた桃山適性の国語。
「お!すごく合ってる!!」ソウタが驚きの声を上げる。
そう、ずいぶん正解していた。1年前は「日本語が読めない」状態だったのに。
受験に備えて模試などを受け、全教科を振り返るうちに、私がなぜ国語の宿題を出していたのか、
その意味がわかるようになって来たのだ。
「なんで国語なんかするん?」そう言っていたのに、その意味も、面白さもわかるようになってきた。
ずいぶん時間がかかったけれど、どの子も表情が落ち着いてきて、学力そのものが伸びている。
受験まであと二ヶ月。たいてい「第1志望」に合格するのだろうが、仮に落ちても、問題ないと思う。
どの高校へ進もうとも、学び続けるだけの「方向性と力」を身につけることが出来た。
「勉強せえへんのなら辞めちまえ!」「出ていけアホウ!」
そんなことを繰り返し、ようやくここまで来ることが出来た。時間は・・・かかったのだ。
あと少し。もう少し鍛えておいて、区切りを迎えよう。

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