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「便利さ」と「教え過ぎ」の功罪

ヒナ母さんの旦那さんは高校の美術教師だが、
「この10年で、子供がすっかり変わってしまった」という感想をお持ちのようだ。
「もちろん鉛筆を削ることなど出来ないし、古くなったカッターの刃を折ることも出来ない。
 我々の子供の頃より“出来ること”がすごく少なくなっている」
これはおそらく、現場教師のすべての人が感じていることだ。
子供の“出来ること”の幅が狭くなっている。これはどういうことなのだろう?
昔と違って世の中の「サービス」は格段に向上していると言うのに。
いや、サービスが向上すればするほど、我々は自分で出来ることが減っていくのだろう。
カッターの刃の折り方なんて絵で説明されている。
しかし子供が自分で折ることはなく、親が「サービス」してしまうのだろう。
スポーツのインストラクターも、数学の教師も「ありとあらゆること」を説明してしまう。
子供は自分で「思考錯誤」などする必要はなく、「言われたことを覚える」だけが仕事だ。
そりゃあ・・・出来ることが減ってくるのもわかる気がする。
それだけでなく「面白さ」も確かに減ってしまうだろう。
そう言えば、私は数学の「説明」がうまいわけではない。
説明するのは「原理原則とその構造」だけで、生徒はすぐにそれらを実践で確かめなければならない。
数学が好きになる子はたぶん、どの塾よりも圧倒的に多いのは、それが原因かもしれない。
「動物王国」の畑さんが朝日新聞に連載していた。
若い頃初めて小熊を飼ってみたが、噛みつかれるばかりで少しもなつかない。
「どうにでもなれ!」と、素っ裸になって折の中に寝そべると、初めてなめて来たという。
「昆虫博覧会にもよく行くけど、どこにも優秀なインストラクターがたくさんいて、
 “その虫は噛まないよ、それは噛むよ”と説明してしまう。子供にとっては
 “これは噛むのかな?噛まれたら指が腫れるかな?”というドキドキ・ワクワク感がない。
 それって、良くないことだと思うのですよ」

カッターの刃を折る時って、かなりドキドキする。下手すると指を切ってしまう。
しかしそういうドキドキ感・ワクワク感をすべて奪われる子は、何が楽しいのだろう?

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