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ビジネスマインドの躍進

大方の予想通り、大阪府長・市長選挙は橋下陣営の圧勝だった。
良くも悪くもやることをやって来たし、はっきりとものを言うし、そりゃあ支持されるだろう。
しかし選挙前に私が敬愛する内田樹さんは平松氏の応援に回っていた。
内田さんの発言を聞いていると、はっきりと「平松支持」ではなく、橋下氏が嫌いなわけでもなさそうだ。
橋下氏の「教育論」、その1点だけが不満のようだった。
維新の会の教育基本条例は、簡単に言えば、
「グローバルな視線で、民意をもっと反映させ、国際競争に勝てる人材を短期間で作る」
そういうことだ。何も間違ったことを言ってない?いいや、間違ってますよ、これは。
そのことを中学や高校にも求めていることがおかしい。特化し過ぎている。
「民意」って、はっきり言えば「最小努力で“いい学校へ”」でしょ?
そのために「学校や教師はもっと働け」と言い、「結果」が出せない学校は統廃合し、教師は首にする。
そうやって締めあげれば教育はよくなる?いいや、この20年の生徒の学力で良くわかる。
この20年、全体的な生徒の学力は落ち続けている。
「テスト結果のデータ」を見るまでもなく、現場の教師なら「肌で感じる」ことだ。
合格や資格を得る勉強は真面目にする。しかし、学ばなくなった。
60点で合格とすれば、60点「ピッタシ」だけの知識や情報だけを「覚えよう」とする。
そのことには以前より真面目になったと言えるだろう。それは「ビジネスマン」の方法だ。
60点以上は「必要が無い」のだから、それ以上は授業は聞く必要がないし、学ぼうともしない。
それは政府やマスコミや、民意が創り上げた「風潮」であり、「教師や学校が無能」なせいではない。
教室で前の5~6人は黙ってノートを取り、後の30人ほどは立ち歩いて雑談をする。
異常な光景を私も見たことがあるが、生徒が「これ以上はいらない」と言っているのを、
教師一人で何とか出来るものではない。流れる滝の水を「押し戻せ」と言われるようなものだ。
根本が間違っている。
教育とは、生徒を「世の中を支える大人」に育てることだ。そのために「学びの姿勢」を育てることだ。
学びの姿勢とは「自分には、まだまだわからないことや知らないことがある」ことを知ることだ。
そしてその姿勢を育てても、その子が「どこで、どのように支えるか」は、わからない。
「3年で結果を」と言うものではないし、そういうから高校は「地方の国・公立大」へ入れようとする。
「結果を出せ!さもないと首だ」と脅されれば、学校はそうするだろう。
そんなものが「教育ではない」ことは、現場の教師は誰でも知っているし、
役人も「個人的には」わかっているらしい。
しかしそういう声は「圧倒的な民意の大声」にかき消されている。
民主主義は「多数決」だから、維新の会もそれを取り入れざるを得ないのかもしれない。
だから私は政治が嫌いだ。政治のことをほとんど書かないのもそのためだ。
世間がどうあろうと、私は学力だけを見つめた教育をする。
資格や合格と言う「世間のニーズ」はことごとく断って来たから、「大儲け」出来る塾ではない。
あくまで「少数派」の塾だが、それでいいと思っている。
「けれど、いい大学にたくさん行っている」
だから!それは「学びの姿勢の副産物」にすぎない。それを目指してのものじゃあない。
橋下大阪市長はいい仕事をたくさんするだろうが、「教育崩壊」は、進んでしまうだろう。

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