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頭がショートする

学校の中間・期末テストと大学入試問題とでは、その性質がずいぶん違う。
昔森毅先生は
「高校のテストはどれだけ覚えたか過去を問う問題だし、大学入試は
 これからお前はどこまで伸びるかを問う未来への問題」
と言われたが、確かにその通りだ。
学校のテストは数学のパーツ・部品を覚えてもらわないといけないから、
どうしても「単品」を問うように出題してやらねばならない。
それに対し大学入試問題はそれらの部品をどう扱うのか「企画力」を問われてしまう。
そこが厄介なんですよ、生徒にとっては。
「これがノコギリ・・・金づち・・・これはカンナ・・・」
そうやって「名前を覚えるだけ」で勉強した気になっている生徒は多い。
ところが大学入試では「じゃ、そこに犬小屋でも作ってよ」と言われ、困惑する。
名前は覚えたけれど・・使ったことが無い・・・それに気づくのだ。
どの木を柱にするのか、屋根にするのか。長さを揃えたいがノコギリって・・・・
かなり練習しておかないと身動きすら出来ないし、点数にもならない。
高3の理系クラスは9月からそんな練習ばかりしている。入試まで、毎年ぎりぎりだ。
康太だけはすでに道具を使いこなし、明日が入試でも平気だが、そんな奴はめったにいない。
初めの頃は6問の問題の、一つも完答出来ないのが普通だ。
しかしケンタ・ユウカ・ユウスケも徐々に使いこなし始めている。
顔つきが変わってくるんですよ。目の焦点が定まって来て、とてもいい顔になってくる。
それは当然そうで、昨日の神戸大の問題などは相当に文章が飾られており、脅しているから、
まずしっかり読んで「何を問われているのか」を読み取らねばならない。
確率の問題でユウカが読み損じて見当違いの答えを出してくる。右フックをお見舞いする。
ユウスケが微積の問題をうまく処理した。きちんと意味を理解しないと解けない問題だ。
おしいことに最後に計算ミスがある。
ケンタは4個取るところを3個にしているし、ユウカは56-24がなぜか12になっている。
頭をフル回転させるために、どこかがショートしてしまうのだ。
しかしそれも経験のうち。そういうことを繰り返して仕上げていく。
「息をとめて、どこまで我慢できるか」みたいな生活が、これからずっと続いていく。

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