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教授と「おばさんの会」

大阪や兵庫で英語の幼児教育を進めるグループに「大阪おばさんの会」と言うのがあるらしい。
その会のメンバーが幼児教育の是非をめぐって慶応大学の英語教授と討論会をした。
ニュース映像だったので少しだけの紹介だったが、豚の絵を持ったおばさんが幼児の前で
「ピッグ」と言うと、数人の幼児たちがオウム返しに「ピッグ」と叫んで笑う。
「ほら!こんな風に子供たちがキラキラするのがいいんです」
とおばさんの会が言えば、教授は
「幼児期からの成長期には母語の日本語をしっかりさせてください。
 キラッとさせるのを、是非とも日本語で」
するとおばさんの会は、
「幼児に英語を教えることで、子供の世界が広がる」
「それもまた、日本語で広げてやってください」
ニュースキャスターは「話は平行線のままでした」で終わった。
なん時間話したのか知らないけれど、ま、平行線で終わるわね。
「好きにやってれば」でいいのに、教授もムキになっていたのだろうか?
どの英語の専門家も「英語教育は母語がしっかりしてから」と言うし、私もそう思う。
「ぜひ、幼時から英語を」という専門家の文章を見たことが無いのだが、
「おばさんの会」みたいなグループはゴロゴロあるんだろうね。
ま、遊びだと思えば放っておいていいけれど、幼児期に「ピッグ」とやったから
「世界が広がった」と言う人は、はたしてその会のおばさんの中ににいるのだろうか?いないと思うね。
私が見たり聞いたりして来た幼児教育の実態のほとんどは、大人が「その教育をやりたい」だけで、
肝心の子供の成長や行く末に目を向けるものなんてなかった。
どれもが「大人が、自分の自己満足のために」行っているもので、
そういう人たちに共通するのは「人の話を聞かない」である。
話が平行線となるのは当然で、教授もよく出てきたものだと思う。

中3が今日持ってくる国語の宿題には、池田昌子「暮らしの哲学」より抜粋してある。
「・・・このような異議は、は、しかし、何と言うか、哲学初歩以前のとんちんかんでありまして、
 私はいつも、ああ・・・といった感じで萎えてしまう。
 あのね、それはそうじゃないのよ、そもそも考えると言うことはね・・・と、
 イロハから説明するのはなかなかホネなものでありまして、根が恐ろしく短気な私は、
 説明しながら疲弊している。胸の内で呟いている。
 言ってわかる人には言わなくてもわかるし、言わなきゃわからない人には言ってもわからない。
 捨て台詞吐く場面もたまにあるものですから、私は自分のためにも書く方が向いているようです」
アハハ、まるで内田樹さんかと思えるような文章に、思わず頷いてしまった。

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