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仕事のやる気度

來來亭にお昼のラーメンを食べに行くとひどく混んでいて、カウンターも私の隣しか空いてなかった。
作業服を着た私と同年輩と思われる男が「すみません」と丁寧に声をかけて座った。
「チャーハン定食、面のこだわりはなしね」注文もはきはきしている。
工務店か土建屋さんの親方のようで、隣の席に作業員の爺さんを見つけたようだ。
「おや?爺ちゃんもラーメンかい?もう一人の若いのは?
 飯を食いに家に帰った?家が近所なのか?」
「親方、この現場は、あと10日くらいかい?」
「そんなに日にちをかけたら仕事にならんな。せいぜいあと6日だな。
 ここが終わると次のどこそこの現場が5日、その次がどこそこで10日・・・」
「親方はよく動くねえ」
「けじめをつけんとな。俺が動かんと、若いのが動かんからな・・・」
すごいバイタリティーを感じる。昔の親方は皆こうだったけどねえ。
すでに多くの土建屋さんが廃業したけれど、日本中の「災害復旧」で、生き残りは潤うだろう。

朝日新聞に「仕事別・年代別のやる気度」が載っていた。
民間企業だとこの親方のように、歳をとるほどやる気度は増すようだ。
20代・30代では30%ほどだった「やる気」が、50代になると60%ほどにもなる。
仕事も覚えて、責任感も出て、バリバリ働いている様が想像できる。
一つだけ「やる気度が逆に」なっている業種があった。
・・・・・・想像の通り「教師職」である・・・・
教師だけは若い頃に50%ほどもあったやる気が、歳と共に下がり続け、
50代ではなんと20%ほどのやる気になっている。この業種だけだった。
そりゃあ・・・・わかるわあ~。ここ10年以上、教師ほど「不遇」な職業はないだろう。
生徒を「指導する・育てる・鍛える」などは、事実上何も出来ない。
どう動こうとも必ず文句を言う人が現れ、それがたった一人でも「やっちゃだめ」となるからだ。
「教師は生徒や父兄に気持ち良くなってもらうため、奉仕するだけ」になっている。
「それ以外の余計なことは何もするな。生徒や親とけんかするなんて、もってのほか!」
どこかの塾長なら1日で頸になりそうだが、そんな仕事の何が面白く、どこが教師なんだ?
小・中・高の教育現場とは、生徒のこれからの人生の基礎を立ち上げ創造する現場だ。
そこには喜びも希望も、怒りや悲しみも、苦悩も葛藤にも満ち満ちた現場のはずだ。
喜びと希望と問題の解き方・・・だけで立ち上がっていくはずもない。
そんなことは大人なら誰だって知っていることなのに、教師をそうさせてしまったのは、我々市民だ。
根拠のない理想ばかりを言うことで、教師の手足も、口も奪ってしまった。
そういう教育現場にして、損をするのは生徒や親や、我々市民の方なのにねえ。
「親方」みたいな教師がバリバリ働く教育現場に、戻るのは、いつの日だろう?

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