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まだつぼみ

小5は2・3・5・9の倍数の見分け方までが終了した。4と6の倍数は後回しだ。
小学校では「最大公約数・最小公倍数」まで来ているようだが、それも来週からでいい。
カードゲームで倍数の見分け方を練習させた。
2・3・5の倍数をたくさん書いてカードにしてある。桁はいろいろで、4桁までの数字だ。
4枚を手持ちにし、親が一枚のカードを場に出す。それはどの数の倍数だろうか?
3の倍数なら、ほかの者も3の倍数しか場に出せない。
2と5の両方の倍数なら、どちらの倍数でも場に出せる。
手札にその倍数がなければ、前に伏せられているカードから、それが出てくるまで手札を増やす。
手札が最初になくなった者が勝ち。トランプのページ・ワンと同じである。
子供達はまだ不慣れだとはいえ、一気に倍数を見抜くようになる。
コウヘイが最も速くなじんだようで、まだ戸惑うシュンスケのカードを覗き込み、アドバイスする。
失敗するとゲタゲタ笑い、修正する。「お!こんなカードもある!」驚きもする。
いい雰囲気だ。いつまでも、こんな風に学んでいきたいが・・・そうはいかない。
楽しさの質と場所を変えていかなければならないからだ。
今はまだ数の扱い方と計算練習だ。中学になると式の扱いになり、演算も少し複雑になる。
高校になれば理論の組み合わせ方に迫るようになり、学びの姿勢を自分に問うようにならなければならない。
いつまでも「保育園の運動会」を楽しむようではいけないし、それでは楽しくもなくなってしまう。
世界陸上の「フライング・一発失格」の恐怖はどれほどのものだろうか?
ボルトをはじめ、多くの選手が失格となった瞬間、何かを叫び、目がうつろになり、
頭をかきむしり、後ろの壁に歩み寄り、力なく倒れ込んでしまう。
絶望のどん底に叩き込まれるが、それでも彼らは競技をやめない。
その緊張感・スリルは、なにものにもまして「楽しい」からだ。
うまくいって世界記録でも出せば、自分という「大輪の花」を咲かせることも出来よう。

「ひとりひとりが異なる美しい花であり、オンリーワン」とうたわれる。それは事実だろう。
しかし私を筆頭に「誰もが何のとりえもなく、まだ咲いていない」のも本当だと思われる。
自分は何者で、どんなとりえがあって、どんな花を咲かせているのか、
「私はそれをわかっている」という人を、私はまだ見たことがない。
勘違いしている人は時々みかけるけれど。
ましてや小・中・高校生にそれがわかるはずもない。

ゲームに興じ、チサが、アリサが笑う。ノリユキが大汗をかく。
シュンスケもヨシヤもコウヘイもダイチも笑う。
それぞれに可愛い。しかし、まだ花は咲いていない。どのような花が咲くのかもわからない。
「自分で」咲かそうと思わないと咲かないものかもしれない。
少なくとも「誰かに咲かせてもらう」ものではない。
だから「自分で咲こう」とがんばり、咲かせ方を学び、自分に向き合うことまで学ばねばならない。
数学など「そのための道具」にすぎない。
まだ「つぼみ」のこの子達が、いつか花を咲かせるのを願い、今日も厳しい授業をする。

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