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頑固ラーメン

帳簿など放ったらかしにし、毎年の年度末に「瀕死の状態」でまとめる女房だが、
今年はなぜかチョコチョコと午前中に教室に来てはまとめている。
車で乗り付けてくるので「じゃあ、昼飯でも」と食べに行くこともある。
「どこか、うまいラーメンでもないかな?」「夜泣き屋は?まだやってるかな?」
女房がインターネットで調べ始めた。
夜泣き屋・・・山科の名物ラーメンである。鶏がらスープにたっぷりとニンニクも煮込む。
そのニンニクはどんぶりにとってカウンターに置いてあり、いくらでもタダで食える。
初代の「おっちゃん」とパートのおばちゃんたちがせっせと作っており、
行列の中、何度も食べに行ったものだ。その後高齢のせいか「おっちゃん」は見なくなった。
まだ赤ちゃんだった康太や真子を抱いて並んでいると、
「はい、そちらの家族の方、座敷へどうぞ。はい、赤ちゃんのお椀をどうぞ」
ずいぶん気を使ってくれるし、その反面、順番を無視して席に座ろうものなら、
「順番や!あんたはあと4番目や、まだ座ったらあかん!」
容赦なく怒鳴られる客も見たことがある。もう、何年も行っていない。
インターネットの「口コミ・評判」は、惨憺たるものだった。
「まずくなった」「駐車場が狭い」「近所は誰も行かない」・・・そんなんばっかし。
その流れを詳しく書いている書き込みもあった。
「もともと“おっちゃん”のスープはよかったが、ラーメンはへたくそだった。
 パートのおばちゃんたちが来るようになり、おばちゃんのゆで方が上手で
 ラーメンはおいしくなり、評判を呼び、行列が出来るようになった。
 おっちゃんは客の『交通整理』だけをやるようになり、それでよかった。
 おっちゃんが店に出なくなり、おばちゃん達も辞め、娘と思しき女性が作るようになった。
 ラーメンはまずくなったのに、態度は昔以上だ。
 客に『注文の仕方』まで指図するようでは、はっきりと傲慢である。
 このような傲慢な店は、必ず衰退する・・・・・」

そうか・・・そんな風になっているのか。けど、傲慢なのかなあ?私には悪い印象がない。
「順番を守って食え!」と怒鳴ることは「正しい」ことだし、注文の仕方って・・・
「面は固めね、ネギは無しで、背油多め。醤油味を濃い目で、シナチクは2本ね」
そんな注文に応えられないだけじゃないの?
「この子は体力がないので、黒板に立つのは1回10分以内にしてください。
 授業の正味は1時間20分にして、あとはこの子の好きなマンガを読ませてください。
 宿題は5問以内とし、やってこなかったら優しく教えてやってくださいね。
 この子の気持ちいいようにさせて、それで5を取らせて、いい高校へ入れてやってください」
そんな注文をされたら私だって「出て行け!来んでええわ!二度と来るな!!」と怒鳴るだろう。
「うちはこの味。これを食べてもらう。客の我がままなど聞かない」
今の「こんな風な」世の中だからこそ、そういう店が残るべきではないだろうか。
私は最近、そんな「頑固塾長」に、どんどんなりつつあるような気がしている。

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