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日曜の楽しみ

日曜の朝7時45分、真子と車に乗り込む。文教大学で真子は初めての模擬試験だ。
晴れていれば自転車か歩きでいいのだが、まだ空模様があやしく、送っていくことにした。
真子はこの模試が楽しみでもあり、ドキドキもしていた。
隠元橋あたりから歩きや自転車の中学生がたくさんいる。
坂を下って最初の信号を右折する車がたくさんいる。どの車にも生徒が乗っているのだろう。
出口の信号で渋滞する。信号の右がすぐ、文教大学だ。次々に生徒が車から出てきた。
「真子も降りるか?すぐ右が入口やで」
真子は車を降り、不安げに歩いて行った。

私は教室へ行き、掃除し、「夏の発表」をコピーする。4枚を100部ずつ。
その間に私と横山の「個人別所見」をばらばらに切り離し、一つずつもコピー。
平日だと暇がないが、日曜は予習がないので、そういう仕事がたくさん出来る。
完成すると12時。大学の入試問題も解きたいが、真子を迎えに行かなくてはならない。
大学前の「ロイヤル・ホスト」に車を止め、女房が校門で待つ。
ぞろぞろと中学生が出て来て、真子もいた。店でジュースを飲みながら問題チェック。
理科と社会は8割を切ったが、国語と数学が9割、英語は満点。
はあ~~・・・なんでこんなに点が取れるんだろう?呆れてしまうね。
真子にすればそれでも「うっかりミス」がいくつもあると言うが、
経験を重ねるうちに、それも少なくなるだろう。
今回だけでも「英・数・国の適性検査」で真子を負かすのは、そう簡単ではないだろうな。

帰ってくると1時40分。いかん!「そこまで言って委員会」が始まっている。
その「本音バトル」は日曜の楽しみだ。その日のテーマは「教育論」。
「教育のカリスマ」が何人も出ていた。すごいねえ・・・
まずは景山さんが行政の立場から「すべての教育は総合教育に」など、3点を指摘。
三宅さん、勝谷さんなど「ツワモノ論客」と「今村組のカリスマ」今村さんが反論。
「御説ごもっとも。題目はすべて“正しい”。けど、それをどうやるの?
 誰がやるの?その金はまったく出てこないけど!」
私も言い続けている。マスコミが取り上げる「世論」や「文科省の標語」は正しいことばかりだ。
人権を尊重する・ひとりひとりは「ただ一つの花」なので大切にする・
 生徒の目線に立って教育する・弱者を大切に・・・・・
今村さんは激怒する。
「それはその通りや。けど、具体的になんもしてくれへんやないか!
 わしは生徒と、何べんも被災地へ行ったで。最後には被災地の人と生徒は、
 抱き合って泣いとったで!」
そんな今村さんにも論客は挑む。
「それは今村さんが“教祖”だから出来るわけで、我々には出来ないんですよ。
 どうやったらそれが出来るの?方法を教えてよ!」
・・・これは、その論客が悪い。
「方法を、マニュアルを」と言い続けて、今の教育は「こうなって」いる。
今村さんはとっさには言えなかったが、「そんな方法があったら、わしが知りたいわい」
と言いたかっただろう。
いや、「方法」はある。じっと生徒を見守り続けることだ。
教育の「成果」など、出るのかどうかも、いつ出るのかも、誰にもわからない。
「入試に合格すると言う成果」は?それは「教育」とは別物の、個人的結果だ。
「受験に有利になる方法」はあるが、「教育の方法」など、ないのだ。
3人目は下地さんという、国語の先生。
「お母さん、大丈夫ですよ」という本が評判になった「おネエ系キャラ」の先生だ。
「お母さんにとっては“うちの子だけが勉強しない”と嘆かれる。
 あなたは“親になれた”だけでも立派ですよと、支えてあげなくてはなりません」
三宅さんが噛みつく。
「子供は親を見て育つんだから、子供がこうなったのは“母親のあんたが一番悪い”と、
 言ってやるべきじゃあないのかね?」
「そんなことを言われると・・・私はここで泣きますからね!」

とても面白かった。
たぶん、景山・今村・下地の3方が、一緒に職員室にいてくれるのが理想だろうな。
それぞれが「強烈」で、受け持つ範囲がそれぞれに違う。
時には論争になるだろうが、結局は尊重し合い、酒を酌み交わす仲になるだろう。
すべてがマニュアル化されてしまった教育。いなくなった個性派教師。
そこに問題があるのだが、それを切り崩すのは、とても難しい。

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