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日常風景

金曜日にウネ・コウヤの二人としこたまに飲む。
なぜかイメージしてなかったが、コウヤは水戸市で3.11に被災していた。
激しい揺れの中、市役所全員が外へ逃げると、街灯はポンポンとはじけ、
信号機はねじ曲がって折れ、役所も家も壊れ、市の機能は完全に停止した。
「何が起こった?どうしよう?どこへ行けばいいんだ?」
人々はちまたにあふれ、コウヤ達は対応に追われ、2日間家には帰れなかった。
自衛隊の救援は3日後に来てくれたが、それまでテレビ・ラジオ・電話は使えず、
日本がどうなっているのかまったくわからなかったという。
何とか家に歩いて帰ったコウヤだが、水はないし、電気・ガス・水道は停止。
飯を炊くことも出来ず、菓子パンやビスケットで家族は生き延びた。
その後、津波のことや原発事故を知るが、住民を助けなければならず、逃げ出すことは出来ない。
今もどこかの体育館を間借りし、市の業務を行っている。
「コンビニに物が何もない」など、コウヤも初めての経験であり、
被災当初ウネが「何か送ろか?」と言っても「無駄」と断った。
道路が壊れ配送業者が来ることは出来ず、もし京都からの荷物が届くのであれば、
すでに大抵の物がそろうはずだからだ。
「幸い家族全員が生き延びたのだから、今となっては二度とない、貴重な体験だったな」
そんな話でビールを何杯も飲んだ。あらゆることを話したが、話が尽きることはなかった。

高校はすでに始まっていたが、小・中学も今日から始まる。
教室の授業も今日からだ。「日常風景」が戻ってくる。
お隣は二人の小学生がおり、土・日は「缶詰」となって宿題をやっていた。
それもまた、大抵の家庭の日常風景であったろう。

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