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夏の授業

明日から7月。
期末テストは中学生が終わり、高校生は来週にある。もうすぐゆっくり出来る。
しかし「貧乏暇なし」で、すでに8月の授業の準備を少しずつ進めている。
進学塾では「夏期講習」というと「かき込み時」なのだが、その実態を聞くにつけびっくりさせられる。
そりゃあ夏休みにだって勉強はしたほうがいい。
けれど40日の休みのうち30日も通い、30万円、40万円も支払う・・・
そんなに高い教育っておかしいし、ほとんど親の「自己満足」ですよ。私には信じられないね。

うちの場合は日中に6日間連続で授業をする。費用は1.5倍だけ。
これは凄く意味がある。
毎日テーマを追い続けることで生徒にはその知識が深く入っていくし、
週に1回では気付きにくかったその子の特性も発見できる。
その集中力・エネルギー量はすさまじく、「数学観」も養われるし、
すっかり人が変わってしまうことだってある。
それは単に「知識を伝える場」ではなく、「修行の場」であり「学びの場」である。
「真剣勝負の場」であり「格闘の場」でもある。だからこそ生徒の成長もある。
生徒の欠席など許さない。クラブを休む苦しさすら、その子を成長させるだろう。
やたらと勝手にイベントを入れて出席できないのなら、
「いつでも君の都合のいい時間にどうぞ」という塾にでも変わるべきだ。
私はそのような「サービス」が子供を成長させるとは思っていない。
ただし例外はある。
高1のショウは「全日本級」の卓球の合宿に呼んでもらえた。
ショウにそこまでの実力はないが、京都では目に留まる選手であり、
運営サイドの人から「経験を積むか?ん?」と声をかけられたのだ。
それはうちの夏の授業にも劣らない「学びの場」だと思う。参加すべきだ。
第1週の「数Ⅰ」を第2週にずらし、補講を受けさせる。
申し訳なさそうに私に報告するショウは、もうひとつ、
「来年ですが・・・ぼ、僕なんかが、物理に来てもいいですか?」
ショウにとっても兄のケンイチロウ(11期生)はあこがれなのだ。
兄は同じ莵道高校から京大へ進み、4年生の時に「京都府社会人新人戦」のタイトルを取っている。
卓球では兄よりはるかに強くなっている。
出来れば兄のように国立大へ進み、同じように何かのタイトルを取ってみたい。
しかし・・・自分の頭なんかで・・・国立大へなど進めるものなんだろうか・・・・?
ケンイチロウが京大へ進んだ時、ショウはまだ4歳。
兄が高校時代にどのように過ごしていたのか、どのように勉強していたのか、何も知らない。
兄にそんな話を聞いたこともなく、家族に聞くような年齢にもなっていなかった。
しかし自分も高1になった。話を聞き、考えてみる年齢になったのだ。
それにはケンイチロウの「すべてを見ていた」私に聞くのが手っ取り早い。
私は15年前に兄に伝えたことと同じことをショウにも伝えた。
「教科の奥に流れているもの。俺が見ているものがお前にも見えるような勉強をしてみろ。
 それが出来れば卓球も数段強くなるし、大学への扉も見えてくるだろう。
 ケンイチロウも卓球はお前ほど強くもなく、まさか京大へ行くなど夢にも思ってなかった。
 卓球が強くなりたい。だからきちんと勉強しようと実行しただけだ。
 ・・・大丈夫、お前にも出来る。卓球はお前のほうが強いし、頭も・・・
 高1の時のケンイチロウとはほとんど差がない。これからの学び方次第だ」
ショウの眼が輝いた。よほど自分に自信がなかったのだろう。
『そうか!僕にも出来るかもしれないんだ!』
合宿では実力差を実感しながらも、懸命にボールを追ってくるだろう。
そして補講でも死に物狂いで学ぶだろう。それらすべてがショウの「成長の場」だ。
私はそういうものなら、すべて認めるのだ。
さあ、夏の準備を進めよう。

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