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多くの教科で見るほうがいい

小学校では一人の教師がほぼ全教科を見ているが、それは理にかなっている。
成長期の子供は出来るだけ多くの角度から見守るほどいいのだが、
異なった教科だとその子の別の側面も見えるからだ。
算数、国語、理科、社会、体育・・・・・それぞれに見えてくるものが違う。
「算数ではこうだったけど、へえ~、国語だとこの子、こうなんだ・・」
「おっとお、社会だとこう考えるのか」「足は・・・遅いなあ・・・」
私の場合そういうものが見えるほどに、その子を育てやすくなる。
出来れば家庭環境、そこでどのように過ごしているのかまで分かると、もっと育てやすい。
と言うか、「個人情報の保護」でその子の素性をすべて隠し、
40~50分の「その場だけの算数」でその子を「育てる」ことなど可能なのだろうか?
「知識を教えるだけでいい」と言うのかもしれないけれど、それすら難しいですよ。
「公式の扱い方」だけを教わって中学時代まで5だった子が、
高校から数学が全く分からなくなる子を、多くの人が、自分も含めて見てきたはずだ。
それも全く当然のことであって、自分の中にきちんと「収まっていない」知識は力を出さないから。
言葉ではうまく言えないのだけど、生徒を見ていて、
「あ~、この程度の収まり方ではまったくだめだ、力にならない」
「よし、うまく収まった。もう大丈夫だ」
そういうことって多いんですよ。
そして、その「収め方」って、他の教科から見たほうが気づくこともかなり多い。
国語の答案を見て、
「なんと!こいつこんなに字が雑だったんだ。そりゃあ数学も収まりにくいわねえ。
 そうすると・・数学を子の角度で据え付けて・・・国語でここを支えて・・・・」
私は毎日、一人ひとりに、そういう仕事をしている。
そういうことってなかなかうまくいかないのだけど、確かに数学で潰れていく子はほとんどいない。
そういうこともあって、私は国語も生徒にやらせている。

小6の5人が初めての国語の宿題を持ってきた。20年度と22年度の教育大付属中学の問題だ。
それぞれの答案にはそれぞれの味があって、面白いんだよねえ、これが・・・
ヨシマサの算数は私も親も驚くほどに短期間で改善しているのだが、国語だと「その内情」を隠せない。
まだまだ「読み取り」も「整理」もおぼつかない。育てなくてはならないところは山ほどある。
ユキタカは算数では分かりにくかったけれど、若干「妄想癖」があるかな?
昔からそういう子供って、けっこういるんですよ。
『路地をまっすぐに行くと靴工場があり、そこを左に行くと小学校がある』
という文章があって「小学校の位置」を訊かれているのだけなのに、
「靴工場では赤い靴や、シンデレラのガラスの靴なども作っています」
と答えた小5の女の子を、昔見たことがある。
ユキタカはそこまですごくはないが、少しずつ「識別」も育ててやらなくてはならない。
ナゴミは・・・いわゆる「文学少女」なのかな?すごく正確に読み取るし、
正確に心情も感じ取り、見事に整理して答案も書く。
「その場面」への感情移入も深く、それは申し分ないのだが、神経も強くしてやらないと
思春期にその能力で自分を深く傷つけることもあるかもしれない。
数学で強くたくましく育てておかなければならない。
ユヅキは算数と同じく、そつはないのだが、どこか「公式頼み」的なところが見える。
ヒナは逆に、公式的なものは寄せ付けないが、まだ力が弱いため暗がりに迷い込むところがある。
どちらにも数学の光で足元を照らしてやり、その光は公式ではないことを知るまでに育てなくてはならない。

どの学年にも国語をやらせているが、もちろん中3・高3には「受験対策」に大いに役立つが、
私が見ているのは、そういうことを見ているのである。数学の指導にとても役立っている。
今日の中3には、桃山高校・適性検査の国語だ。

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Re: ありがとうございます

むふふ、ユヅキのやつ、国語に苦戦してましたか。いいことです。
これからもどんどんやらせて、しっかりと育てますね。
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河原

Author:河原
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