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「管理」は しきれない

『オフィースの椅子に座り、コンピュータに向き合い、「集中管理」する。
 いつの間にか仕事とは、そういうものだという時代になってしまった。』
玄侑 宗久さんはそう言う。確かにそうだ。何でもがそういうことになって来た。
原発は「中央制御室」でしか管理できないし、株なども「パソコンゲーム」になっている。
昨日のテレビで見た西友というスーパーでは、大量購入・大量消費を一括管理しコストを下げている。
震災でやられてしまった漁業・農業・畜産も「大規模・一括管理」での生き残りも模索されている。
それは確かに「効率」を言えば、最も効率はいいのだろう。
しかしそういう仕事に「現場の作業」が見えない気がするのは私だけだろうか。

「一括管理」が最も似合わないのが教育である。しかし教育もまた、それを推し進めてきたように見える。
「1年間のプリントを用意しておき、コンピューターで保管・管理する」
「テストの点を記録し、生徒の状況を管理する」
「あらゆることにマニュアルを示し、生徒や教師に配布する」
すべてが「事前に予定されて」おり、教師は予定通り指導し、
生徒は予定通り物事を覚え、予定通り点数が取れるようにならねばならない。
・・って・・・人を相手にする仕事で、そういうことが出来るものだろうか?
塾はもちろん、公教育でも生徒を「工場製品」としか見ていないように思える。
そうじゃない、教育とは製品を作ることでも、管理することでもない。
自分で自分を製品化出来たり、管理できるようにしてやることが教育だ。
現にうちの教室には鍵もかからず、管理などないように見える。
昨日の夕方に教室で勉強していたのは、高3のケンタ・ユウスケ、高2のユウキ・ヒロコ。
電気もつければ、エアコンだって使っている。私は先に帰ってしまう。
今朝来てみると、すべての電源は切られており、ゴミなど一つもない。
そういうことが出来ることが、うちの生徒の「強さ」だ。
そういう自己管理が出来ないと、簡単には国立大学への進学も出来ない。
もちろん管理も効率も大切なことではある。
けれどそればかりに目をやると、社会も人間も弱くなってしまう。
ましてや教育は管理しきれるものではない。
この震災を機に皆がそういうことを考えられれば、とってもいいのだけれど・・・

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