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何を育てるか

本の表紙
中3は最後の単元、三平方の定理に入った。
このクラスの平均的な力からはかなり速いペースだが、受験を考えるとこれくらいの方がいい。
中1で初めて出会った頃は7人全員が、そろって学ぶ力は弱かった。
中学までは暗記が勉強のメインだとはいえ、それすらできない子もいた。
これは勉強する、学ぶということがどういうことなのかが、まだわからないからだ。
一人一人の「良さ」、理解が少し深かったり、コツコツ繰り返すことができたりなどを見つけ、
それをきっかけに鍛えてきた。時には思い切りひっぱたいたこともある。
中3になって、まだ十分ではないとはいえ、学ぶ方向性はわかったようだ。
それは顔つきや振る舞いでわかる。
ただ・・・どこまで数学や語学でこの子たちを鍛えられるのだろうか?
私が高校生の時から同級生などからよく聞いた。
「中学の時まではよかった。勉強なんかしなくても5が取れたもの。
 高校になってみたら・・・何もかも、さっぱりわからんようになった・・・」
当時はその意味がわからなかったが、今ではよくわかる。
この本にも書いたように、勉強の質が変わるからだ。
公式を暗記するから、公式を道具として問題の意味を探るへと。
今ではすっかり忘れ去られたかのような、この姿勢。
我々大人は日々の生活の中で知っているはずなのに。
どのような職業でどのように生活しようとも、意味を探る姿勢なくしては
ただ生きてゆくのもしんどくなるではないか。
あおり運転、子殺し、引きこもりなどが増えたのは、教育の失敗も一因だ。
その姿勢は生涯をかけて創り上げなくてはならない。
ただ、その方法は、教科ばかりではない。その道具は何でもよくなる。
この子たちを大人に育てるために、どこまで数学を使うのか。
受験準備のこの時期でも、私はそれも考えてやらなくてはならない。

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