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秋風の長野

名古屋から特急しなのに乗って、風情ある木曽路を眺めながら2時間で松本。
そこから汽車は山を登り、街をはるか下に眺めながら篠ノ井の駅に着く。
次の駅が今井で、藤井さんの自宅マンションがある。
駅を出ると鈴木さんが笑顔で待っていてくれた。10年ぶりだ。
街はずいぶん建物が増えていた。
10年前は藤井さんに出迎えられて、他に何もないところのマンションまで歩いた。
長野オリンピックの時の選手村として建てられたんだと聞いた。
自宅へ行くと奥さんが笑顔で迎えてくれた。こちらも10年ぶり。
藤井さんのこの1年のことを色々聞いた。
自由奔放なところは変わらず、最後は食道がんだが、
それほど長患いもせず、静かに逝かれたという。85歳、大往生だろう。
奥さんが元気なのにほっとし、鈴木さんの車で安曇野へ向かう。
10年前は何もない国道を走ったが、今は高速道路を走る。
安曇野も住宅ラッシュで、「安曇野の風景がなくなりつつある」
という鈴木さんの自宅も、ありふれた町中にあった。
かつて小学生だった娘さんは大学生となり、
東京の親戚の家から横浜の大学へ通っていて、今はいなかった。
可愛い奥さんに挨拶もそこそこに畑へ行く。
鈴木さんの畑は3度目だと思うが、私も鈴木さんも記憶が定かでない。
春から秋までは米とトマトをメインに、色々な野菜や果物を作っている。
京都ではリンゴが木になっているのは見られず、いつ見ても感動する。
10年前と同じようにスモモを食べようとしたが、時期が遅く、モモを収穫した。
そのあとは合鴨のえさやり。
稲が成長した今は合鴨の役目は終わり、売るために飼育している。
普段は小学校給食の残飯をやるが、土曜は家の野菜と穀物。
池のそばに車を止めるだけで、ガアガアと集まってくるのが可愛い。
道路を挟んで巨大なパチンコ屋があり、よそと同じ風景になってきている。
自宅へ戻って自家製野菜のオンパレードの食事をいただく。
冬場は杜氏として働く鈴木さんが作った酒とともに、素晴らしくうまい。
農業だからそれほど儲かりはしないが、何という豊かな生活だろう。
藤井さんを弔いに行ったのに、長野の秋風とともに、すっかり私が癒されてしまった。
誰か「農業がやりたい」という生徒がまた出てくれば、
それを口実にまた安曇野を訪れよう。

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