FC2ブログ

根を張る時間

ゴーヤが発芽すると、最初の「丸い双葉」が出るのはすぐだ。
双葉が開いてよく見ると、その間に小さな芽があるのがわかる。
これが伸びて蔓になっていくのだが、これが成長して次の双葉が出るには、少し時間がかかる。
この段階で背が高いの・低いの、双葉の大きいの・小さいの。
様々なのは人間の小・中学生と同じだ。
葉っぱが4~5枚出たら、ポッドから出して定植する。すでに細い根が茎の数倍も伸びている。
定植すると、しばらく見た目には成長しない。
その前に土の中で懸命に根を伸ばすのだ。どうやら上へ伸びるエネルギーは抑えられるようだ。
のちに大きく伸びるために、まずは根を伸ばしていく。
「植物は根がすべて。この時期に肥料を与えすぎると、根は伸び切らない」
すぐそばに十分な肥料があると、根を伸ばす必要がないからだと、長野の鈴木さんに聞いた。
・・・これって、子供の成長にも同じことが言えると、いまどき思っているのは私だけか。
中学時代によその「進学塾」へ行っていて、高校からうちへ来る生徒を見るとすぐわかる。
「よく出来ていた」生徒ほど、目の前に出された知識は確かによく食べるが、
目の前に出されなければ「何もしない・出来ない」生徒がほとんどだ。
そして高校からは見事に潰れていき、「中学時代はよかったのに」と嘆く。
そういう子の親ほど「うちの子は出来る」と思っているが、私は「バカな子だ」と思うから、
今までに何人かの親とけんかすることがあった。見ているところが違ったからだろう。
すべての親は土の上の蔓の成長しか見ないが、私が見ているのは根の成長だからだ。
「根が全然成長していない。よくもこの子を、こんなにバカに育てましたね」
中学時代はオール5だったと気分の良い親にそう言うのだから、ま、けんかになるだろう。
けれど、根が成長しないと伸びなくなるのは、植物も人も同じですよ。
時間に遅れない・休まない・話を聴く・考えてみる・自分の生活を見直し工夫してみる。
そう言う作業が「根を張ること」で、それをしないで大量の肥料だけ口に入れようとするのはおかしい。
見た目に伸びたように見えても、そのうち枯れてしまうのは当たり前のことだ。

教室の4株のうちの一つは、伸びるはずの芽が変形し、まったく伸びない。
まれにこういう奴が出てくる。こういう子は待ってやるしかない。
日に当ててやり、水を調整してやる。足りない栄養は与えるが、大量の肥料は与えない。
2週間ほど何の変化もないが、確実に根は伸びている。
あきらめようとする頃に、新たな芽が「グワッ」っと出てくる。
その後の成長は、正常だった株と何ら変わりはない。
根を伸ばしているときには、じっと待つしかない。それは、人間でも同じことだ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 感謝

この子はまだ「学ぶとは、どういうことか」がよくわからないのです。
それがわかるように根をいっぱいに張らせなくてはなりません。
そう言う作業に「正解」はなく、私にもよくわかりませんが、
「お前にもきっと、分かるはずだ」と関わって行くばかりです。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR