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守備範囲

卓球世界選手権に出場していた選手たちが帰ってきた。水谷・福原・石川・・・
世界でベスト10に入るこれらの選手と、まだ初心者への指導が異なるのはすぐに理解できる。
私は卓球の指導をしていた昔から、相手にしていたのは初心者ばかりだった。
学生時代に教えに行った女子高は「週に3回、1時間ずつ」の超お嬢様校。
就職で行った福井県のチームは小学生から一般まであったが、私が受け持ったのは小・中学生。
私自身が3流選手であったということもあって、すでに強い選手には、
どう指導すればいいのか、よくわからなかったということもある。
私は「3流選手であった」ことが良かったと思っている。
1流選手のほとんどは、素人など相手にしないからだ。
トップになれる選手にしか興味を示さない。それはそれでよくわかる。
「じゃあ、素人の卓球はどうあるべきか?」私は「そこ」に真剣になれたと思う。
ラケットも持ち方。なぜそう持つのか。手首の使い方。なぜそう使うべきか。
ひじの角度はこれくらい。膝の角度はこれくらい。なぜその角度なのか?
1流になる子なら、そういうことは教わらなくても自然に出来てしまう。
けれど、ほとんどの選手は教わらなければ分からないし、繰り返さないと身に付かない。
だから私はそこに、「考えられること、出来るようになること」に楽しさを求め、真剣になれた。
「あの子は全然あかんなあ」
周りからそう言われる子たちを、何人も県チャンピオンにしたものだ。
けれど私の指導はそれが限界で、インターハイや全日本ではベスト8が最高だった。
「全国チャンピオン」には、一人もなっていない。

普段私は「うちの教室の風評」などまったく考えてないし、だから気にもしていない。
けれど直接聞いたりしたときには、首を傾げたり、ムッとすることもある。
「シュタイナー教室には出来る子しか行かない」。これなど、その最たるものだ。
どこのシュタイナー教室のことですか?誰が、何を根拠にそういうのですか?
「すごい高校や大学へ行くから・・・」ま、「そこだけ」を見るからでしょうね。
では、現在うちへ通っている生徒の親の皆さん、
「うちの子はよその子より出来る」と思う人は手を上げてください。上がったとしても1~2本だと思う。
「では、うちの子、人より出来ないと思う人」・・・ほとんどの手が上がると思う。

そもそも・・・「出来る子」なら、私のような3流選手にあずける必要がない。
1流の指導者の下、1流の指導を受けるがいい。
私がやっているのは、卓球で教えていたことと同じことだ。
時間に遅れるな、休むな。真剣に話を聞き、出来る限り考えてみろ。掃除してから帰れ。
そればかりを「繰り返し練習」させているだけですよ。
それすら出来ない子を、まれに退学にすることはあるけれど、
それが出来るようになれば、それでも点数は取れない子もいるけれど、
たいていは「県ベスト4」くらいにはなれるもんですよ。
そんな「表面的なこと」よりも、何よりも・・・・・
「自分は出来ないけれど・・・けれど・・・出来るだけは・・・」
そうやってフリースペースで学ぶ子たちは、そうすることで「もっと大切なもの」を学んでいる。
私の守備範囲はそこが最も広く、それは「部外者」にはまったく見えないことだと思う。

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