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問題集の変遷

教室を始めたころは毎日のように京都駅前のアバンティーへ行き、
片っ端から問題集や参考書、その他の文献を調べたものだ。
どんどん新たなものが発行される時代だったし、
まだ生徒数は多くなく、出かけていく時間もたっぷりあったしね。
そのころの問題集には「これで生徒を賢くするんだ」という意気込みが感じられた。
問題の作り方、配置など、明らかに意思があった。
その分、全部問題を解かなくてはならず、小説を読むみたいに、
解き終えてから「なるほど」と納得するものがある。
しかしそれは手間がかかると言えばその通りで、
20年ほど前から読者の方がその手間を嫌がるようになった。
「簡単に、形だけ覚えられればいい」と。
ストーリーのある問題集や構造を説明する参考書は売れなくなり、
売れないと廃版になり、すべて姿を消してしまった。
今の問題集は「解き方・公式練習」ばかりで、問題配置にも考慮がない。
おかれている順番がおかしいし、ストーリーがないから内容がわからない。
そりゃあ20年もそれが続けば、学力低下は当たり前ですよ。
本当に賢い子らの数は変わらないと思うけれど、中間層がいなくなった。
それが「二極化」の実態だろう。
私は古い問題集を使ったりもするし、新しい問題集では
問題の順番を作り替えて解かせたりしている。
それが教師の仕事だけど、「マニュアル化」の塾ではとてもできないと思う。

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Re: その通りなんです

> 今は学校でもそうです。
> 良い問題がなく、センター試験の次の試験についても目的も必要な力もはっきりしていない気がしてどんな生徒に育てたいのかが見えないです。
> ハッキリしているのは、このままでは知的財産はこの先、日本には無くなると思います。
> 花が咲けば海外へ流出し、可能性のあるツボミも枯らしてしまう教育に嫌気がさします。
> 根源は、世間の風潮だと思います。
> 怒らない、言葉で諭す、子どもの尊重という名のわがままし放題、我が子可愛さの親の甘やかすだけの子育て。
> 理不尽、能力差、などを知らないで大人になることは、家庭犬を野山に放つのと同じことになるのに…餌も取れずに、誰も助けてくれないことを恨むことしかできない人間に育てることは本当に愛情なのでしょうか?
> 問題集もそう、悩んで自分で考えて、道を見つける、その過程が大切だと思います。思考の整理、解答にとらわれず、他のアプローチに関心をもつ。
> 今は、授業で取り扱ってない問題がなぜ出されるのか、やる気を出させて興味を持てる題材を、ICTを利用した映像でわかりやすく、これって教科を学ぶ意味が無いです…

そういう助言、考察を読書会でやってくれ。
そのあとはどっかでしこたま飲もうぜ。
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