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一家団欒

21日の誕生日に合わせて康太が水曜の夜に帰ってきた。
なんだか精悍さを増してるなあ。
真子も帰ってきたが、真子は正月は留学してたので、康太とはお盆以来に会う。
この1年で康太はものすごく勉強させてもらい、研究も進んだようだ。
炭素繊維を強化プラスチックで固めた複合材料は需要が急激に伸びている。
ロケットや飛行機だけでなく、車や電車、建築にも応用が利く。
例えば東京オリンピックのメインスタジアムの最初の設計は、
200メートルほどの鉄筋の「背骨」を組んで、そこから作る予定だったが、
それだけのものを支えるクレーンがなくてできなかった。重すぎたんだ。
いや、巨大で強いクレーンから作ればできないことはないのだろうが、
その開発に莫大な費用がかかり、工期にも間に合わなくてできない。
これを複合材料で作るとどうだろうか?
地上でその背骨全体を簡単に作れて、軽さが特徴だから、
今あるクレーン1台ですぐに吊り上げられる。
鉄よりは値段が高いが、鉄より強く丈夫で、工期の短さ、人件費を合わせれば
結局は安くできてしまう。なんたって人件費が一番高いんだから。
まるでIPS細胞のようになんにでも利用ができ、
企業から「こういう素材がほしい」という要求に応えきれないほど忙しいらしい。
康太は素材そのものの研究も進めているが、「何を作るか」によって、
その出来上がりの形から、「では、こういう特徴のものがいいのでは?」
という発想がどんどん浮かび、近く会社にいくつかを提案するらしい。
新たなものを今から創り上げていく研究だから、そりゃあ楽しいだろうなあ。
それほど充実した生活を送れば、精悍さも増すわね?
いいなあ、私も知らない生活だ。教室の後輩たちもそうなってほしいねえ。
そんな生活でも、家に帰ってくるとホッとして、ただの子供に戻る。
今日は私以外の3人で、どこかへドライブに行っている。
これも昔からの行動パターンだ。
ようやく25歳になった康太だが、家でのそういう生活に戻りたくて帰ってきたのだろう。
日曜まで、笑いに溢れた一家団欒は続く。

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