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卒業生と会う

火曜の夜10時前、教室からの帰りに道を歩いていると、向こうからも人が歩いてきた。
真っ暗で年恰好もわからないで通り過ぎようとしたら
「河原先生!」と急に呼ばれてビックリ。「ミツハで~す!」
顔まで覆っていたマフラーを外しにっこり。おおう、ミツハか、久しぶりだなあ。
小学生の頃から知っていて、中学から双子の弟と教室に通ってきた。
勉強は・・・バカではないが、できたわけでもない。
ほとんどの生徒と同じく、一夜漬けで試験をクリアできればいいと考える子だった。
試験の前にプリントでもやらせて10点アップ・・・そんなものは勉強ではない。
量的に言っても、毎日少しずつ家で繰り返す勉強とは比較にもならない。
だが、それがわかるにも一定量の鍛え、学力が必要だ。
そのレベルにまで持って行くのが中学・高校の勉強の意味だろう。
遊びには活発なミツハだったが、高3になるころにはずいぶん周りが見えるようになり、
学びの正面に立てるようになっていた。
将来を考えて放射線専門大学へ行き、技術で世に出ようと思った。
素晴らしい判断だったと思う。何気に行ける大学とは格段に違う。
しかも私にはもう一つの思惑があった。
放射線技術、理論なんて日進月歩で、行ってからすごく勉強させられるに違いない。
この子をさらに鍛えてもらえるだろう。私のもくろみは見事に当たった。
1回生の試験で「4択だから」となめていたものをことごとく間違い、落第のピンチも。
おそらく人生で最大の勉強をしなくてはならなかっただろう。
その後は立ち直り、無事卒業し、1年前から技師として社会に出た。
主にレントゲンを撮っているが、「休みは多いし、給料もいい」
放射線技師って夜勤とかの残業はないはずだね?それは助かる。
康太はミツハの姉と同級で2つ上だが、康太は院へ行ったので、社会人デビューは一緒。
「ボーナスはいくらだった?康太は○○円だったぞ」
「え?いいなあ、私は△△円だった」
それだってランチの3人の母ちゃんたちが「高給~~」とうらやましがる金額だ。
表情や話しぶりがすっかり大人になっている。
私はガキを相手にする仕事だが、ガキより大人の方が数倍好きだ。
「姉や弟と相談して、土日にそろって串八にでも行くか?おごってやるぜ」
「え?いいんですか、ラッキー、任せてください取りまとめます!」
楽しみだ、若い社会人たちの悩みや本音など、いい話が聞けそうだ。
これもこの仕事の役得だろう。

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