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卓球も道具の一つ

卓球の結果はほぼ予想通りだが、細かな波乱はあった。
中1のミユは強さを見せつけて、小5のミツキは年上を撃破して1位トーナメントへ。
ところがミツキはトーナメント初戦で、ミユは準々決勝で、よもやの相手に負けた。
相手はともに「つぶ高ラバー」という特殊ラバーで、ただ入れてくるだけの選手。
おおよそ上位には来れない選手なのだが、「ふわふわ」したボールが打ちにくい。
ミユもミツキも強いボールで練習してるから慣れていないのだ。
でもまあ・・・今は仕方ないね。ふわふわボールの対策なんてやらないもんね。
ルイとユイカは3位トーナメントにまわり、ルイは初戦で負けたが、
ユイカは予選で打ちまくったスマッシュの勢いそのままに決勝まで上がった。
これはうれしい波乱。
この二人は勉強でも運動でも、そして自分にも自信がない。
ルイはうまくできなくても前向きの姿勢を崩さないのでビシビシ鍛えることができる。
しかしユイカは前向きにすらなれず、やることなすことうまくいかないと、
誰でもそうなるように、時にはすねてしまうこともある。
前向きになれるきっかけを探すと、この子は字を丁寧に書くことができる。
卓球ではフォアでドライブを打つフォームだけは素晴らしい。
そこを誉め、伸ばすきっかけ作りを始めた。
ミツキのように「あ、このボールはこう打てば返せるな」という器用さはない。
一つのことをうんざりするほど繰り返さないとできない。
フォアもドライブしかできず、高いボールに腕を上げて打ち下ろすことはできなかった。
ほんのひと月ほど前からだ、打ち下ろす練習を始めたのは。
そして・・・「ズドン」という強いスマッシュが打てるようになったのは、
試合前日の土曜日だったのだ。前日だから・・・よく覚えていたのかもしれない。
月曜の授業に先に来たミツキに「ユイカは2位」と聞いたので、
後から来たユイカに「たくさん試合できてよかったな」というと、
少しはにかみながらも、嬉しそうにほほ笑んだ。
母親いわく、「どんなことでも、決勝へ行くなんて活躍は初めて」
今の私にとって卓球は、数学と同じく、その子をよくするための道具に過ぎない。
もちろん勉強もそうだが、負けさせる気など全くない。
1位決勝はハルセとアスカが上がったし、「どんなもんだい!」と威張りたいし、
ミユやミツキには「なに負けてんねん!」ともいう。ユイカも決勝では接線で負けた。
悔しいけれど、本音では、負けることは問題ではない。
ユイカにとってはたくさんの試合ができ、「スマッシュが打てる」という自信が大きい。
そういう自信が一つもなかったんだもの。
割り算ではパニックになったりしたこともあったそうだが、コツコツ繰り返すうちに、
遅かった計算は速くなり、計算ミスもめっきり減ってきた。
「これで・・・もっと良くなるかもしれない・・・・」
帰り際にいつものように「さようなら」とあいさつしたユイカだが、
その目と表情は明らかに信頼感を増していた。そういう表情こそが教師にはうれしい。
私もさらに頑張らなくてはという気になってきた。

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