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心を伝え、育む

読書会にはウネが奥さんと4歳の息子を連れてきてくれていた。
あいつが15歳の時から知り合って、その後の奴の人生がとても面白く、
読書の合間にいろいろな出来事も話す。
3年前にコウヤがいる水戸へ一緒に遊びに行き、水戸藩の大学跡を見学した。
小さな売店があり覗くと、「水戸藩の歴史」などという本がいくつか並んでいる。
大量に売れるものでもないせいか、値段も安くはない。
私は歴史が嫌いではなく、コウヤは地元の公務員だから読んでもおかしくないのだが、
まあ、買わない。ところがウネは2~3冊を買った。読書会で言う。
「そういうものを読んでおくと、すぐにではないけれど、
 将来きっと使えるものが書いてあるもんです」
水戸藩はどういう組織で、どういう思想を持ち、どういう建物を創る必要があったのか。
そう、建築とはまさにその思想そのものだ。
ならば、その心こそを伝えねばならないのに、伝えないから今の教育がおかしい。
工場で製品を作るように「一定の技術的知識」だけを教えて終わってしまう。
その結果あらゆる職場で「新人がおかしい、日本語が通じない」という話を聞く。
考えればそれは当然のことだろう。なぜそうするのかという心を知らないのだから。
建築家であるウネが、一見無関係に思える歴史書を読むように、心には範囲も正解もない。
けれど心を伝えないと教育にはならない。
私は数学を通してずっと、その心を伝えようとしてきた。
決して上手じゃないが、これからもそういうことしかしない。

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