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精神の器

小学生や中学生には、勉強はただ教えれば習得するのだろうか。
いいや・・・内容が深くなると、いくら教えても生徒に入っていかないときがある。
心がそれを受け入れられるくらいに育たないと入っていかないようだ。
精神的な器の大きさだけしか知識が入らないことを、
たぶんすべての教師は経験で知っている。
そういう時は汗だくで生徒と取っ組み合いながら、精神の成長を待つしかない。
「きちんと教えれば、何でも学ぶはず」
なんてのは、現場を知らない人の妄想に過ぎない。
精神の器は少しずつ育つものだが、劇的な変化がみられるのは14歳のころ。
中2だ。これも中学の教師なら誰でも知っているはずだ。
うちの中2クラスも悪戦苦闘の連続ですよ。
正負の数の約束はなかなか覚えないし、文字式の約束もすぐに忘れるし。
できているように見える子でも形だけを暗記している場合が多く、
少し深まると式の変形ができなくなる。どうしたって理解が浅い。
そして14歳、中2の出だしの数式は一気に難易度を上げる。
コウスケやオウタ、アキ・ユウ・マヒロなど、どの子にもなすりつけるように練習させる。
そして連立方程式へ。
式は少し簡単になるじゃないか・・・なのに!すっかり扱いを忘れてやがる!
これは・・・数式を全部日本語に翻訳してやろう。
「Y=2X+3とは、Yは2X+3と同じ値、ということだな。
 こらコウスケ、ちゃんとノートに書け、アキ!きちんと読んでみろ!
 んで、次の式のYは2X+3に書き換えてもいいんだ。同じ値だしな・・・」
数式の意味を日本語にできないから、その扱いも読み取れなかったようだ。
こうなってくると、数学なのか国語なのか、境目がなくなってくる。
なに、1年前からそんなことは繰り返してきたんだけどね。
なかなか理論が入らなかったのだけど、昨日は黒板につけてみると・・・
いや、様子を見ているとわかりますよ、はっきりと入り始めてるって。
オウタがきちんと正解まで論文調に書く。アキも負けじと読み解いていく。
いつもちゃらんぽらんなコウスケの態度が・・・おや?背筋が伸びている。
そう言えばフミやマヒロはずいぶん背が伸びたな。しっかり式を扱っている。
「ほうら、そういう式が扱えるようになると、数学の面白さも
 どんどん読めるようになってくるぞ!わかって来るぞ!」
久々に熱のこもった、楽しい2時間だった。
いや、まだまだ波はあるんだけどね、とりあえずは手ごたえをつかめたのがうれしかった。
気が付くとどの子も、1年前のガキの顔ではなくなりはじめている。
少し心の器が大きくなり始めたのだろうか?
こうやって数学や数式を「読み解かせる」ことを意識させていこう。
やはり14歳は一番変化が起こる年齢かもしれない。

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