普通じゃん

「暑つ~、汗かいたで」
4時前に雨の中、ルイ・ミツキ・ユイカがやってきた。すぐにサアヤとソヨカも。
靴下が雨でずぶぬれになったようで、脱いで乾かしている。
しかもルイはそれを忘れて素足で帰ったな。
「しょっちゅう居残り補講で、そこでもわからない」
ずっとそう聞いていたので注意して見たが、なんだ、普通じゃん。
うちにやってくる生徒の平均的な子たちばかりですよ。
ただ、確かに無意識な恐怖感から数式の扱いに硬さはある。
いつの間にか植え付けられてしまったのだろう。
言葉や数式の構造はほとんど習っていなくて、小学生だからよくわからなくて、
それでも根が真面目だから教師の書く通りに書こうとする。
例えていえば・・・7×2は「ヒチニ」としかやってはならない。
教師がそう書いたから。それが2×7と同じものだと思えない。
私の九九は「ニヒチ」しか計算できないけどね。
「ヒチニ」だと「なんだっけ?」になってしまう。
どちらも同じものだと知っているから安心して7×2をニヒチにしてしまう。
ところがこの子らはそれを知らないからそのままにしかできないと恐怖感を持っている。
ちょっと表現が変わるだけで、それが同じものだということがわからない。
「文章が違うけど、同じような掛け算に書いていいのかな・・・?」
それが怖くて身体がこわばってしまう。やはりね・・・私の予想通りだ。
だから掛け算は数字を入れ替えても同じものだと何度も言ってやる。
ゆっくりとメモを取らせ、何度も何度でも説明してやる。
黒板でやらせるとすらすらとやる。ユイカの字は丁寧だ。
もちろんまだ構造がわかったわけではなく、オウム返しにやっているだけだが、
これをこれからも繰り返して、頭ではなく身体で馴染ませてゆく。
それが私の、小学生への教授法だ。
大丈夫、すぐに自在に数字を操れるようになるさ。
さあ、元気に算数に向かっていこう。

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