最初の一滴

3月から新小5のクラスへやって来るソヨカが母に連れられてあいさつに来た。
他の4人は卓球で見ているので知っているが、この子は初めて会う。
こんなに小さいんだ・・・・一気に緊張してしまう・・・
まだ真っ白で無垢な子供の前に、間もなく62歳の教師が立っていいのだろうかと。
昔から学年が下がるほどに恐怖にも似た緊張を感じる。
この子に大河のような学びを知らしめてあげたい。その最初の一滴を流さねばならぬ・・・
その果てしなくも見える道のりを展望するとき、私は重圧に押しつぶされてしまうのだ。
算数などまだ覚えるだけの段階だが、小5からは分数の通分を代表に、
少しだけ「数学の構造」が入り込んでくる。
ここの整理がわからず通過して、分数を足せない高校生は、実は多くいる。
それは・・・算数・数学の面白さ・ダイナミックさがわからず、つまらないだけだろう。
数学という学びの扉を開ける一つのカギをなくしてしまう。もったいない・・・
「このままではそのカギを持てないかもしれない」
ほかの子の親から相談を受けていて、このクラスを立ち上げることにした。
こんなおっさんに何ができるのだろう。何をしてやれるだろう。
けれど・・・算数・数学は確かに生き生きとして面白い。
それがわかるようになれば、それこそが扉を開けるカギだ。
ノコギリで木を切ることも、カンナで削ることも覚えなくてはならない。
しんどいことも多いし、指先を切って血を流すこともあるだろう。
しかしそれにもまして、算数というカギ作りは楽しい。
まずは「パニックになる」という割り算の復習から入ろうとは思っている。
それから倍数・約数へ行き、通分へと流れていくだろう。
その流れを作る授業と教材の準備はもう始めている。ドキドキしながら。
こんなおいぼれ教師だが、その分の経験をすべて注ぎ込もう。
どの高さまで登っていくかは様々だけど、きっと扉は開くだろう。
最初の一滴を確実に流そう。

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