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過去への問いかけと未来への問いかけ

お昼御飯のあと散歩していると、東宇治高校から大量の生徒が出てきた。
近くまで来たから見てみると、様々な制服である。ははあ、中学生達だ。
そう言えば今日は莵道高校でも「クラス選抜」の試験があると言っていた。
この子達もそうなのだろう。
制服ごとにかたまって、話しながら歩いている。高校への期待と不安に溢れているようだ。
高校では・・・力いっぱい学ぶがいい。ある人たちは言う。
「どうせ先へ進むほどに好きなことは出来ないから、高校時代は好きなこと“だけ”しろ」
聞こえはいいが、私はそれには反対だ。「先へ進むほどに」好きなことがしたい。
それにはそれが出来るだけの力をつけさせておきたい。
過去と未来を同等に見つめさせ、俯瞰させ、判断力や応用力の基本をたくさん持たせたい。

高校までのテストと大学入試とは、本来ならばその本質が違う。
高校のテストは「この1学期間、言われたことを覚えたか」を問う、過去へのテストである。
悪いことではない。応用力のためには知識量も必要で、基本的に高校の役割はそれでいい。
しかし大学入試は(本来ならば)それはどうでもよくて、
「お前はうちへ来れば伸びられるのか」を問う、未来への問いかけを行う。
その判断力、応用性、行動力を問うのだ。
そんなことは高校時代の私も知らなかったし、今の高校生も知らない。
「過去を問うこと」だけが勉強だと勘違いしている。
私は「過去への問いかけ」を否定しているのではない。それは必要なことだ。
しかしそれだけで終わることはいけないと思っている。
暗記だけで終わると、その横にある知識とでも繋がりにくい。
単に知識としてあるだけで、応用性にはなりにくい。
例えば原発事故現場へレスキューに行った隊員が、「マニュアルにはこう書いてある」
などとやっていては仕事にならない。
瓦礫はどういう状態なのか、放射線の量はどうなのか、「現場を理解」しなくてはならない。
看護士が患者も見ずに「本にはこう書いてあった」などとやれば、不幸な事故が起こるだろう。
そうかと言って何の知識も持たぬ者が、患者を眺めているだけでもダメだ。

私の授業では「この子は将来どうあるべきか。そのために今の数学で鍛えるべきものは?」
という問いかけからいつもスタートしている。
もちろんその未来とは入試ではなく、その子の人生である。
「河原先生は今の得点だけでなく、その子の未来まで見ているのがすごい」
と良く言われるが「その子の未来“まで”」ではなく、私は「未来“から”」考えており、
特別すごいことでも何でもない。スタートが違うのだから。

今年の卒業生は、そういう意味では点数に縛られず(利用はするが)、
その判断力、行動力、応用性には十分満足できた。
明日発表だと思っていたのに、滋賀県立大看護科に「合格しましたあ~」とユキから連絡があった。
やったあ~、すごいねえ!
「これからたくさんのことを勉強できるね。しっかり学べよ」
やって来たユキと楽しく話す。
そして、これを書いていた、たった今!シュウヘイがやって来た。
「合格してました」「へ?発表は明日では?え~っと、シュウヘイは確か・・・」
「大阪府立大の獣医学科です」
・・・うわあおおうう~~~!!!これは、ものすごいよお~~~!!!
後期だから京大・阪大・神戸の医学部を落ちた子も来るし、競争率30倍超!!
しかもシュウヘイの第一志望であり、あこがれの学科!!!
すごい、すごいなあ・・・
未来を問う授業・・・やはり大学も、それを認めてくれるようだ。

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No title

先生、ありがとうございました~!!
「七転び八起き」とお客さんに言われてたほど、推薦の不合格から4~5か月、ねばってねばって、やっと合格できました!!
センターがあれだけ取れなければ、合格できなかったと思うし、色んな人から面接のコツとかおしえてもらったり、励ましてもらわなかったら、モチベーションも持たなかったと思うので、本当に、みなさんのお陰です!
これで、看護師・保健士・養護教諭も取れる大学に進めます!

これからもずっと 見守ってやってください。

他のお世話になった先生方も、ありがとうございました!
一緒に学ばせてもらった「座敷わらし」たちも ありがとうございました!

言いつくせないので、今度、お邪魔します~!
泣いてしまいそうです~。

自分が受かったみたいな母より・・・。

Re: No title

すべてが「ギリギリの戦い」でしたね。しんどい戦いでした。
「未来への扉」を開けられたのは、ひとり黙々と学ぶユキの姿勢ですよ。
その姿勢を創り上げてくれたことに無上の喜びを感じます。
ユキはこれから多くのことを学ぶでしょう。自分では想像すらしなかったことも。
「学び方」を自分で創り上げたのです。少々のことでは潰れません。
おめでとうございます。ユキもまた「座敷童子」のひとりでした。
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河原

Author:河原
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