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文章の壁

中1は方程式の文章題に入った。
簡単に通過する子は多いし、簡単だと思っている人も多いけれど、
これは日本語を数式に、数学語に翻訳する作業だから、
日本語を英語にする英作文と同じくらい難しいことなんですよ。
うちのように不特定多数、無選抜の塾では1~2割戸惑う子が出てくる。
学校でも同じ割合だろうけど、昔より少しだけ数は増えたかな?
位の数の説明をするけど、数字と文字では約束が違うからややこしいんだよね。
数字は582と並べるだけで自動的に位取りが約束されるけど、
文字だとABCは掛け算の約束になる。これに戸惑う子がいる。
いくつか例題で注意点を説明しても、黒板に立つと、
「1の位の数が10の位の数より3大きい」と書いてあって、
「ははあ、14とか58みたいな数だな」とイメージできなくて固まってしまう。
ましてや「10の位をXとおいて、1の位はX +3」とはできない。
これ、学校でも塾でも解説だけして、あとはテストの点数を見て、
「全然だめですねえ」で終わるか、せいぜい追加の問題プリントを渡すだけ。
構造的にそれも仕方ないけど、それで直ると思いますか?
そりゃ単にさぼってただけの子だと直ることはあるけど、直らない子が圧倒的です。
「わからない部分」が生徒によって様々で、教師にもすぐにはわからない。
いくつかの問題をやらせてみて、「なんじゃわれ、どこがわからんねん」とつぶさに観察し、
あとは生徒に化学反応が起こるまでじっと待つ。この時間が長い。
すぐに直らない子も多い。そこは区切りをつけて先へ進んでから勝手に直ることもある。
しかし根本的な原因は・・・精神的な未成熟であると、経験から学んだ。
考えられるだけの器を心の中に創り、育ててやらなくてはならない。
家庭や学校で泣いたり笑ったり、怒ったり感動したりも必要。
クラブ活動も様々に助けてくれるだろう。いろいろなことを考えないといけない。
ほかの教科の力も必要で、私が国語をよくやらせるのも数学の一環だ。
数学だけやらせても数学はよくならないということを、
世の中がすっかり忘れてしまって久しい。
それでも直しきれない子もいるけれど、「あそこは最初から賢い子しか行っていない」
と言われるくらいには直せていると思っている。
それが私のやっている仕事だ。今年も「さて、どうしよう」と考えるばかりだ。

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