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いつまで好きでいられるか

日本が貧しかったころ、尋常小学校を出たら働きに出される人は多かった。
「口減らし」だ。豆腐屋に住み込んで働くのも厳しかったらしい。
夜中から仕事は始まるし、冬場の水は手が切れそうなほど冷たい。
「あんなふにゃふにゃして味のないもん、どこがうまいんだ」
豆腐が好きでもなかったという。
しかし家を出されたから帰るところもなく、生きるために働き続けていたら、
親方が亡くなって自分が親方にならなくてはならなくなった。
「どうせなら、もう少し食えるような豆腐にならないか」
そうも考えるだろうが、失敗ばかりだったろう。
「豆腐なんざ、どう作ってもまずいんだ!」 そう思う連続だ。
しかし稀には「ふむ、こうすると、ひどくまずくはないな・・・」 そういうこともあったろう。
好きでもなかった仕事だが、そうやって続けるうちに、
人は自分のことを「豆腐名人」と勝手に、勝手に呼ぶようになった。

もう亡くなったが、将棋の米長名人が私は大好きだった。
将棋のプロを目指すなら、誰かに弟子入りしなくてはならず、名人のところへもたくさん来た。
子供を連れてきた親は必ず言う。
「うちの子なんかにどれほどの才能があるか、とても不安です・・・」
それに対して米長名人も必ず言った。
「プロで飯が食えるかどうかに、才能は関係ありません。
 今どれだけ将棋が好きか、そしていつまで好きでいられるか、それだけの問題です」
いつまで続けられるか・・・それは数学も同じだ。

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