FC2ブログ

教科の意味

教室を始めた当初は「数学をわからせてやろう」と思っていた。
数学って、それ自体が面白くて楽しい。しかも誰にでもわかる。
こんなに易しくて楽しいものを、どうして世間は難しいって言うんだ?
俺にまかせろ、きっとわからせてやる。みんな方法と方向を間違っているんだ。
点取りに目がくらむからわからなくなる。順番が逆だ、わかれば点数もついてくる・・・
生徒の様子をつぶさに観察し、何がどうわからないかを見つけ、
説明の方法・教材教具・あらゆるものを作り替え、なんとしてもわからせようとした。
そのこと自体は間違っていない。正しいと思う。しかし問題はある。
数学が「主体」であることが問題だった。数学が強すぎたというか。
何をどうしてもわからない子は、数は少ないとはいえ当初からいた。
悪戦苦闘しても、こちらの力不足かと思い落ち込むばかり。
20年ほどそれが続き、その子が「わかろうとしていない」ことに気づいた。
数学なんて「どうでもいい」と思っている。
確かに・・・数学がなくても生きていけると言われれば、返す言葉もない。
なぜ数学をやるのか?それは大人になるための一つの手段だと思い始めた。
私が思い悩むよりも、生徒が悪戦苦闘すること自体に意味がある。
どのようにそれに立ち向かうのか、そこで何を思うのか。それに価値がある。
最近私が数学を大工仕事に例えたりするのも、そういうことを考えるからだ。
「教科は大人になるための道具に過ぎない」
今の私は強くそう思っている。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR