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平手打ち

新中1の7人がやってきて一ヶ月。ほぼ性質はわかった。
非常に頭のいい子、並の子、のんびりした子、落ち着かない子など様々だ。
ノートを取れない、話が聞けない子も3人ほどいる。
取らない、聞かないではない。取れないし、聞けないのだ。
たぶん脳が半分寝た状態で、医者なら病名を与えてくれるが、私は医者ではない、教師だ。
それは病気ではなく躾の問題だと判断した。躾なら躾ければいい。
授業は正負の数の足し算・引き算のまとめ。
+(+4)=+4、-(+4)=-4となるルール・文法はさんざんやってきて、
トランプゲームで納得もさせ、いよいよかっこを取って計算する。
その前に念を入れて例題を五つほど・・・スケッチブックに記録させる。
文法事項も赤で記録させ、さあ黒板でやろう。
(+3)-(-8)+(-5)は3+8-5となるが、それができない子が一人。
20分ももじもじとしている。スケッチブックにはろくに何も書かれていない。
30分ほど説明したのは何だったんだろう?
「バシン!」頬を思い切り平手打ちし、席に戻し、もう一度例題をメモさせる。
「寝てるんじゃねえ!メモも取れないんじゃあ中学で困るんだよ!」
殴られてびっくりしたのか涙を流しながら必死にメモしている。
黒板に立たせたが、混乱しているのかまだできない。
仕方ない・・・後ろから指示してかっこを取らせる。
さらに20分でもう2題やらせると、劇的なほど顔つきが変わった。
ぼんやりしていた目線の焦点が合い、「わかった」という顔になった。
あとは一気に誰よりも正確に、誰よりも速く解くようになった。
それでちょうど2時間の授業は終わった。
こんなにうまくいくとも思わなかったし、これで次からもっとうまくいくわけでもない。
年単位でそういうことを繰り返さないとうまくはいかない。
その「へぼ君」をよそにカズキとフミはどんどん解く。なんだかおもしろくない。
そんな二人もたまに間違える。
「やった!ミスったぜい。どこがミスか探せ。ざまーみろ」
そう言って喜んでいると、「へぼ君」も笑いながら解き続けた。
私が子供を躾ける一幕・イチシーンだ。

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