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準備打の威力

卓球も上級になるとレスリングや柔道と同じ事になると知る人は少ない。
吉田選手の代名詞はタックルだが、何でもかんでもタックルに行けば
押しつぶされるだけだし、柔道でもいきなり投げ飛ばせるはずもない。
フェイントを入れたり動き回ったりして相手の体勢を崩し、
相手にすきができたところに技を仕掛けている。
卓球でも同じことで、いきなりスマッシュを打ち込んでも入るものではないし、
入っても相手がブロックする体制でいれば跳ね返ってくるだけだ。
だから上級者の戦いでは回転の変化をつけたり、軽打でコースをついて
相手の体勢を崩し、そこで初めて全力の強打を打っている。
しかし普段指導している中学・高校生でそこまで行く生徒はおらず、
私も日曜のカリンの試合を見るまでそんなことは忘れていた。
準々・準決勝の相手は共に京都のトップ高校生で、
カリンは何本もバック対バックのラリーを繰り返していた。
これが去年のカリンにはできなかった。
軽打の応酬とはいえ、並の中学生のスマッシュほどのスピードがある。
去年まではすぐに押し込まれるから無理に強打してミスしたものだが、
今回は無理な強打にはいかない。
最近久しぶりに多球練習をさせてみて、カリンのスウイングが、
特にボールがラケットにあたる瞬間、インパクトの速さが増していることに気づいた。
そこに力を集約できればボールはまるで生き物のように、
倍ほどの威力で相手コートに入っていく。
それはわかってはいても・・・上級者と言えども・・・なかなかできることではない。
ずいぶん背が伸びたこと、筋力が付いてきたこと、たゆまぬ質の良い練習・・・
そういうものがなじんできて、自然とできるようになってきたのだろう。
ただし、カリン本人はそのことに気づいてはなさそうだが・・・
カリンのボールの威力があるので、相手も簡単には強打できない。
すごいスピードだが彼女らにとっては軽打で、相手の体勢を崩そうとする。
お互いなかなか崩れないのでラリーが続くのだ。
決勝には男山二中のライバルが上がってきた。中学生対決になった。
過去2年間の対戦成績は、私が覚えている限り3勝3敗の五分。
しかし今回は・・・準備打でカリンが押しまくった。
相手は押されて少しずつ返球が甘くなり、カリンは強打に切り替える。
見ている誰もがびっくりするほど一方的な大差で勝ってしまった。
インパクトの威力が増している・・・はたして会場の何人がそれに気づいただろうか。
今日は中3の授業。数学でもまた、この子たちのインパクトの威力は増している。
昨日の高3、ヒカルやサリの威力は相手を十分に押し込む力がある。
私の数学はそこを鍛えようとしているのだが、やはり、それを知る人は少ない。

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