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本人にはわからない才能 ⑤

技術は日進月歩であり、後進にはできるだけ効率よく伝えたい。
もちろん指導者にその思いは常にある。
一方世の中はというとスマホを誰もが持つように、個人がバラバラになってしまった。
テレビのチャンネル争いはないし、長電話を怒鳴られることもない。
それは我々が望んだことでもあるが、我々は何でも思い通りになると思いあがってしまった。
勉強など都合の良い時間に片手間でやり、及第点60点を取り、
何らかの資格が取れればそれでいいと思い始めた。
教育産業はしたたかだ。そういう子には60点を取れるプリントを作り、
実は試験に無関係な大学へ入れる。「ブランド名」がほしい子には
「技術指導」のプリントでギュウギュウ詰めにし、思考を奪ってしまう。
どちらも子供は子供のままで、大人にならない。それは昨今のニュースでわかる。
中学・高校の教科はあくまで基本であり、技術指導はまだやりやすい。
それに目を奪われ「大人になるために」という思想をなくしてしまった。
我々は全員が「才能のない選手」なのに、手取り足取りの指導を嫌う。
ルールだけを詳しく聞けば卓球がよくわかり、試合に勝てると思い込んでいる。
「そんなことはない、練習しないと勝てないことくらい知っている」
そうですか?では、なぜ誰でも入れてくれる大学へ行くのですか?
大卒資格がほしい?何かの資格を取って社会で働きたい?
金さえ払えば今どきどんな資格も取れる。働く練習はしたのですか?できてないですよ。
最近の私は中学生にすら、数学の技術指導とともに、
そういう精神訓話をすることが多くなった。
中学生には難しすぎるし、そういう話をするほど私は立派な大人でもないが、
そういう話をせずにはいられなくなった。
技術と精神と・・・何度も繰り返し話すと、自分の足元や周りを見始めてくれる子も出てくる。
必ずしも全員ではないが、大人になるためにもがこうとする子が確実に出てくる。
卓球でもサキは「私に才能などない」とはっきり言う。
だからこそ練習を繰り返し、団体では勝ちを求められ、部長として運営も求められる。
いつの間にか大人の考えがわかるようになり、後輩と練習をしていて、
「ナイスボール!」と自然に声をかけてくれる。後輩は嬉しそうにし、さらに気合が入る。
卓球でも数学でも、そういう子をたくさん作ることを目標にしたい。

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