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本人にはわからない才能 ②

私が子供のころの草野球は、気が強いかケンカの強い、
要は「親分肌」の子がピッチャーで4番と相場が決まっていた。
能力には関係がない、親分か子分かだけの問題。
その子は気が小さくて「運動はできない」と決めてしまっていたのだろう。
数学でもよくあるが、本人は知らなくとも、この子には卓球の才能がある。
二人同時に行うフットワークではカンナと組ませて動かした。
中1と高1のカンナとでは動く大きさ・スピード・ダイナミックさがまるで違う。
しかし一方が速いと他方も引きずられるものだし、しかもこの子は
身体の使い方やバランスがよく、カンナのスピードにも普通についていった。
それはたぶん、この子が経験したことのない速さなのに。
状況としては1年生にはあまり手をかけられない。
1月には冬の全国大会団体戦予選があり、京都の優勝校だけが行ける。
8月には集大成で、近畿大会を制して全国大会へも行きたい。
カリン・サキ・フユカの「3強」がいるが、一人も負けられない。ギリギリだ。
どうしてもダブルスや、ほかも部員を鍛えて、もう1点を取りたい。
2年生を主体に鍛えるのだが、9月以降は引退してしまう。
そのあとは1年生が出るのだが、経験者が一人もいない。
6年間も京都トップチームだったのに、途切れるのは忍びない。
誰かひとりトップ級が出てこないといけない。他を引っ張るために。
先輩が来る前の多球練習も、ほかの子とは質が違う。
送るボールの強さ、コースは厳しくなっている。これは見ている人にはわからない。
同じことをやっているように、選手たちも思っているはずだ。
うちでは数学も同じように黒板で解いているが、やる問題は違ってくる。
できる子はどんどん難しい問題をやっているのに、誰もそれには気づかない。
4人の1年生は楽しそうに、とても厳しい多球練習をこなしていった。
練習に来ている小学5年生はかなり強い。宇治市の中学生ではたいてい負かされる。
先週才能に気づいてないその子を5年生と試合をさせた。
3ヶ月前は問題にならずボロ負けだったが・・・その時とは違う前傾姿勢だし、
バンバン打つし、それが入るし、逆にボロ勝ちをしてしまった。
その子は生まれて初めて、自分の腕に力のあることを感じた。
他の1年生3人もめきめきと上達している。
京都中の中学校はカリン達の卒業を待ちわびているだろうが、
その後の9月に「なに?こいつら?こんなのいたの?」
そういう顔をさせるのが、私は得意だ。
毎週土曜がますます楽しくなる。

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