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教師の腹の内

高1は虚数が登場して、複素数の性質を学んでいる。
新しいものを一つ取り入れて、やることは今までの復習がほとんどだ。
数式の展開と因数分解、連立方程式、対称式の利用、2次関数などなど・・・
まさか・・よく覚えているなんて期待してないでしょうね?忘れてますからね!
忘れるのは普通のことだから、何度も繰り返す。数学はうまくできている。
高2は微分の応用。高校数学の集大成。あらゆることの復習がまとめて出てくる。
新しい理論を説明して終わりと思ってませんか?数学ってそうじゃないですよ。
数学を勉強する時間のほとんどは復習の時間です。
繰り返し繰り返しやって、少しずつ慣らしながらその実像に迫っていく。
「そこ、違うぞ。そこのとらえ方はこうだろう?」
生徒が忘れているのは普通だから何度も説明するけれど、心の風景は違う。
『また-をつけ忘れとるわボケ!3+8は5と違うわ、お前は小1か!
 学年だけは高1でも、頭は小1のままか、アホンダラア~!
 お前みたいなアホはこうしてやる~!』
腹の中でジュンなんぞ、いつも顔が倍くらいに腫れ上がっているし、
あ~あ、タクミの左腕、またへし折っちまったい!もう・・・修羅場、毎週が地獄絵図。
何度繰り返しても全然変わらないが、しかし、年数を経るといつの間にか変わってくる。
問われている意味がわかる・・・それを数式にすることができる、
数式を都合のいいように変形して解を出せる・・・・この私が?
それが実感できれば、数学の本当の面白さがわかりますわね?
目線が違ってくるし、大人の顔つきになってくる。
ヒナやカンナはそういう顔になりつつありますよ。当然点数も取れるようになる。
「何で私の子に、数学ができるようになるの?」
そう言う親は多い・・・というより、うちに来る子の親は全員がそうだけど、
そうなるまでに地獄絵図を何年もくぐり抜けてくるんですよ。
「たった3ヶ月で、わからなかった6年間がすべてわかる!」
テレビの宣伝ではそういってますけど、それを信じたい人はどうぞ、そちらへ行ってくださいね。
私は30年以上子供の教育に携わってきて、そういうことができるとも、
それをしていいとも、それが教育だとも思っていませんからね。
毎週血だらけになっているはずのジュンは今日も嬉しそうにやってきて、
グフグフと笑ってカンナやマミと話しながら、また顔を腫らす授業を待っている。
「よ~し、気合い入れて今日もしばきまくろか!」
教育とは、子育てとは、そういうものです。

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