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素晴らしい科学者たち ①

東工大の大隅教授がノーベル賞を受賞し、日本人は3年連続となった。
いやあ~すごいねえ、めでたいねえ、素晴らしいねえ。
誇らしい気分で大隅教授の会見を聞き、新聞を読むうちに、
私は目頭が熱くなるのを止められなかった。
IPS細胞の山中教授、去年の大村教授、今年の大隅教授は皆同じことを言う。
大隅教授の研究は人間の身体がたんぱく質をどう扱うかというもので、
それを解明したから「すぐにどうこう」というものではなく、これから様々な分野に応用されていくものだ。
そういうものを「基礎研究」という。40年ほどもその研究を続けておられたようだ。
基礎研究とはそういうものだ。5年で結果が出るものではなく、
何ができるか、どういう「いいこと」があるかもわからない研究。
何をやっているかわかりにくいので、研究資金はなかなかつかない。
ある国立大の基礎研究所ではスクリーニングの機械を大学で買ってほしいとお願いする。
「一つあればうちの研究室だけでなく皆が使えるから、とても助かるんですが・・・」
マシーンは「ピン・キリ」だけど、まさか何千万円もするものではないと思う。
せいぜい百万円ほどのものだろうが、それが買えない。
大隅教授たちは口をそろえて言う。
「そんな金もないところで研究が続きますか?今に誰もやらなくなります。
 しかし基礎研究とは“考える種”で、それがなくなると考える元がなくなります。
 何をしていいのかわからなくなる。それはいけない。
 基礎研究を“日本の文化”ととらえ、少しでいい、文化財保護程度のお金を回してもらえませんか?
 若い研究者たちにぜひ、もう少し研究費を渡してやってください」
大隅教授はノーベル賞賞金(1億円ほど)を全額、資金援助の基金にするという。
「けれど賞金だけでは、せいぜい5年しか続きません」
せめて20~30年は持たないと、基礎研究は日の目を見ることもない。
6人の仲間と大学や企業に頭を下げて回る日々だという。
研究もすごいが、そっちのほうが・・・なかなかできることではない。
できますか?1億円をすべて若者にくれてやるなんて。
科学者たちは次の科学者を育て、「文化」を残そうとしているのだ。
感動に涙するのだが・・・しかし、私は不安を覚えた。
そういう科学者がいてくれているうちに何とかしないと、今にそういう人がいなくなってしまう。
けれど、今の若者に、教育に、そのお金を受け取る資格は・・・あるのだろうか?

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