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育つ

第2回五ツ木模試のデータが返ってきた。4人は1回目から受けたが、6人は今回からだ。
「テスト慣れ」というものはある。
うちでは一度もテストはしないので、初めてだと戸惑うことが多い。
「丁寧にやりすぎて、後半は時間切れで問題も見られなかった」
たいていそうなって、6人は力の半分も出ていない。まあ、悪い点数でもないのが救いだ。
いつものことで、ここから回を重ねるごとに修正し、伸ばしていく。
初回から受けた4人は、二人は少し修正され、ヤマカナ・ウエカナの二人はジャンプアップした。
驚異的な力を出して上位1%~2%に入ってしまった。京都で入れない高校はない。
どちらも一人っ子の一人娘が共通している。2年前には二人とも、数学はできもしなかった。
そういうと「嘘だ」と言われる。
「うちの子も塾へもやったけど、伸びもしないし、変わらずできない」
だから「育つ」ということを実感できず知らないし「初めから賢かった」などという。
塾は「点数狙い」でしょ?うちがやってるのは「修正力」の育成だ。
ウエカナは将棋で集中力は高かった。後に京都王将になる。
ヤマカナは普通にアホだが、ちょっとずつ復習することはできた。
私はそこに目を付けた。
それを育てようと、やらせる問題の質と量を考え、宿題の量を調節し、
本当の賢さとはどういうものかをその都度語りかけた。数学はその道具に過ぎなかった。
そういう賢さは「短時間で、効率よく」育つものではない。
いやになるほど失敗を重ね、少しずつ伸びる。そういうものだ。
ヤマカナの母は私の妻の妹で、姪にあたる。康太や真子のいとこだ。
「勉強はできなくて・・・まあ、普通に育ってくれれば・・・」
そう言っていた父のリョウチャンに今回の成績を伝えると、腰を抜かした。
「家や学校では変わらず普通の娘なんですけどねえ。
 上位1%なんて、僕は見たことのない世界で、よくわからないですよ」
なに、それは私も同じだ。
ウエカナは考えること自体が面白くなった。
「本当には、それはどういうことなのだろう?」私の数学観に共鳴したのだろう。
漠然と「プロ棋士」になろうと思っていたが、
「将棋は趣味で続ける。将来は医療の道で人を助けられるようになりたい」と言い始めた。
どちらも1回目はいい得点ではなかった。しかし素早く修正できるようになっている。
そういう力ばかりを鍛えてきたのだから、そうなるのはうれしい。
ほかの子らもすぐに頭角を現せてくるだろう。そしてそれは崩れない。
点数追求ではなく、「自分への問いかけ」で鍛えてきたものだから。
もう今の日本では忘れ去られそうになっているが、「育つ」ということは本当にあるのだ。
このクラスは珍しく全員がしっかり育ってきた。
中学時代はあと半年。そこだけを鍛え続けよう。

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