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座敷童子達の終焉

朝8時半にマミがやって来た。
「早いなあ」「9時から物理の最終授業です」
本当なら明日の夜だったのだが、トモキが今夜から出かけてゆくのだ。
トモキはこの2ヶ月ほど卒業研究で死ぬほど忙しかったのだが、
ようやく大学での発表を終えると、ホンダの人がそれを聞いていたらしく、
「君、それをうちの本社でもう一度聞かせてくれないか」
と言われ、関東の方まで行くらしい。たかが大学4年生の研究なのに、すごいね。
シュンペイも物理に出てきて「河原先生、関大に合格しました♪」
嬉しそうだ。シュンペイはここで決まりかな?
他のほとんどの3年生はしぶとく国立大学を狙っている。
同志社・立命館・関西大あたりを練習台に受けているが、全部合格だ。
時々高校の特別授業に出かけていくが、たいていは朝から夜遅くまで、教室で「座敷童子」している。
高校の3年間、皆よく勉強したし、学ぶべきものを自分で見つける力も身に付けた。
今年に入ってからは勉強材料を足してやり、生活のリズムを整えてやるだけで、
「教える」ことなどほとんどない。自分で勝手に学んでいる。
昨日の夕方、カップめんの晩飯を食べながらケンタとシュウヘイ、タカシが話をしている。
「この教室で働かせてもらうには、京大に入らなあかんな」
??どういうことだろう?
「何で?ユウスケもキョウスケも京大じゃあないぜ」
「いや、そうじゃあなくて、神戸大学に行ってしまうと距離的に無理かなと・・・」
そりゃそうだ。
「後輩達とこの教室でもう一度勉強したいなあ」
「授業でとちらんように、よっぽど予習せんとな」
ふふふ、可愛いことを言ってくれる。
「そうだな、せいぜい近所の大学へ行って、手伝ってくれ。助かるぞ。
 けれどうちで教えるなら、技術はいらない。
 お前達が座敷童子をやっていた、その姿を伝えてくれたら、それが一番だ」

中3と違いこの子達は、卒業すると生徒ではなく、私と対等の仲間になる。
教室を手伝ってくれるなら大助かりだ。
この夏の授業あたり、高1になっている今の中3の連中を見させようか?
「先生、こいつらの方が俺よか賢いし~~」なんて言うかもしれない。
そんな高3達の今年のドラマのタイトルは、そのまんま「座敷童子」だ。

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