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海と 空と

バリでも「洞窟の寺院」とか「岸壁の上の寺」とかたくさん行った。
それぞれに趣きはあったが、ボロブドウールやプランバナンのような
その巨大さで見る者を圧倒するような寺はないようだった。
バリとジャワの主な名所をぎゅっと詰め込んだ旅行プランだったので、
移動と観光で息つく暇もなく、真子は一度胃が痛くなって吐くほどだった。
けれど初めてのインドネシアだったから、これでよかったんだと思う。
次に行くことがあればどれかをメインに、ゆっくりできる旅にすればいい。
6日目は朝から夕方4時までは自由時間。さあ、プールと海だ。
グランドハイアットホテルを選んだのは、パンフレットのプールがよかったからだ。
観光ばかりでホテルの中はまるでわからない。朝7時に起きて朝食前に散策してみた。
部屋を出てフロントと反対方向を見ると、そこにプールはあった。
くねくねとした縁取りの、かなり長くて美しいプールだ。
プールの向こうを見ると、すぐに砂浜でそこが海だった。
砂浜を少し下って海に入ると、膝あたりまでの深さしかない。なんだこれ?
100メートル向こうまでこの深さらしく、沖を白人女性が歩いている。
「でもこれ、干潮だからだな。潮が満ちるといい深さになりそうだぞ」
朝食後はまずプールへ。真子も康太もザブンと飛び込む。
「うはは~この感覚、何年ぶりかな?」 真子は大はしゃぎ。
病気があり、髪の毛が抜けていたのでプールなどには行けなかった。
水に濡れた真子の髪は、もちろんまだ薄いのだが、人が気にするほどではなかった。
「うわ!オオトカゲがいる!アハハハ・・・」
私が朝起きぬけにベランダでタバコを吸っていると、30センチほどの
オオトカゲがのそのそと歩いていたのだが、どうやら水に入ったようだ。
海に行くと海水は腰のあたりまで深くなっていた。家族で入る。
砂浜なのに波で砂が舞い上がることもなく、どこまでも透明な海。
抜けるような青空に、白い雲。まさに楽園の海だ。こうなるとともう真子は出てこない。
小さな頃から水が大好きで、康太は20分も浸かると唇を真っ青にして
ガタガタ震えることもあったが、真子は何時間でも平気だ。
幼児帰りしたかのように母にしがみつき、波に漂い歓声を上げている。
体調の悪さもすっかり忘れたようで、「来てよかった」と、一番強く思えた。
砂浜であきれている私や康太も忘れて2時間、真子はそのままだった。
夕方からケチャダンスを見に行き、夜12時の飛行機で帰路についた。
家族で初めての海外旅行は心温まるもので、忘れられない旅になった。

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