FC2ブログ

山間の村 ①

バリでは再び最初に出会った人懐っこいガイドが出迎えてくれた。
その日は標高1500メートルほどのキンタマーニ高原という、
日本人にはなんとも複雑な名前の山へ行くらしい。
そこにあるバトウール山は活火山で、数年前にも噴火した。
「軽い噴火だったので、逆に見物客が押し寄せたもんだよ」
相変わらずバイクだらけの道は信じられないほど信号が少ない。
かなりの交通量がある交差点でも信号はなく、皆勝手に進む。
しかしそれが当たり前で慣れているせいか、事故はほとんどないという。
街にはマクドやケンタッキーフライドチキンとカタカナで書かれた看板があるが、
コンビニは至る所にある。Kマートなど日本のコンビニが多い。
面白いのはバリのコンビニには酒が置いてあるが、ジャワのコンビニには置いてない。
宗教の違いだそうだ。同じ国なのに現地人は別の国のように言う。
「自分はバリ人で、ジャワ人ではない。言葉も全然違う」 バリの誇りがあるようだ。
車が坂道を登っていくと、あたりは果樹園だらけになってきた。
無人の販売所はしょっちゅうあり、バナナ・マンゴー・すいか・オレンジなどが山積みだ。
気温が一定なせいか果物は年中採れ、米も3毛作で3回採れる。飢えることはない。
ところどころにある民家はすべて平屋で、敷地の東側には小さな寺を作ってある。
バリでは家にも寺を作るのだそうだ。信仰には深いものがあるのだろう。
「もうすぐ頂上に着きますが、彫刻を売る男たちがたくさんいますが、買わないでください。
 手に持つ彫刻は素晴らしいのですが、それが3000円だといいます。
 買うというと箱に入れてきますが、中身は別物です」
一度目の前で開けて「品が違う」というと、「同じバリ人が商売の邪魔をするのか!」
と文句を言われ、今では前もっていうようになった。
頂上はバトウール山の目の前で、右には大きなバトウール湖が水をたたえている。
山の手前は噴火で木が燃えたようで草だけになり、半分ほどはまだ黒くなっている。
しかし・・・絶景!なんとも美しい。
太陽は暑くても空気はひんやりとし、家族写真を撮りまくった。
世界一澄んだ空気。恵み多い自然。
手に彫刻を持ち、わめきながら商売をする人は別にして、本来のバリ人は、
自然の恵みを食べ、神とともに生きる、素朴な人たちに見えた。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR