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中3の終焉

「え?リョウヘイ、合格したか!そうか!・・・そうかあ・・・あとは・・・全員落ちてもいいぜ・・・」
やれやれ、全身から力が抜けていくようだった。心配だったぞ。
リョウヘイが專願で高校を決め、4月から京教大附属高校へ通う4人も決定した。
嵯峨野や桃山の適性検査を受けた2人は、来週21日の月曜日に決定する。
中3の半数の子の進路が決定するが、22日の最終授業は全員が参加する。
かつては「進路が決定したら卒業」とやったこともあったが、今は違う。
受験が終わっても「その後」のために、1回の授業も無駄にさせない。
昨日やらせたのは、平成18・17・16年度の府立高入試の数学。
今までずいぶんやらせた適性検査の問題に比べれば「ひねり」は少なく、解きやすい。
けれど、しっかりとした良い問題であることに変わりはない。
伸び伸びと解き進める中で、中学時代にどういうことを習い覚えたのか、
数学とはどういうものだったかを振り返らせて、確認させる。
それは、高校から新たなものを学んでいくための準備だ。
「受験が終わったからおしまい」などという考えは捨てた。
この子たちへの教育に果てなどない。受験のための教育をやっていたわけでもない。
ただ高校・大学入試の「実績」としてはものすごいものが出てしまうため誤解されてしまうが、
それを目指しての教育ではないため、自慢したこともない。
「そうか、そこへ進むのか」・・・それが私の思いであり、それ以上のものはない。
「塾をやってるのだから、そんなことはないだろう」
そう思われるのはもっともなのだが、そうではない。
よその子に負けさせるつもりはないが、それは「受験で勝て」ということではない。
それはたぶん外部の人にはわかってもらえない。
その雰囲気を理解しているのは生徒達だけであり、それで十分だと思っている。

18年度の問題を生徒に配る。すぐに生徒達は考え始める。集中力が数段階上がる。
その時の生徒達の表情がどれほど美しいか、見ている私にしかわからない。
1年前までは力みだけが目立ったゲンキは、柔らかな表情で取り組み、満点。確かに実力をつけたと思う。
じっと目線を落とす時のサチエの顔が一番の美人顔になる。
真剣に取り組むタイチやカンタローの顔がどれほど大人びてきたか、親にもわからないだろう。
どの子もいい顔をしている。成長した。
私はそういう顔を眺めているだけで、もうなにもアドバイスしない。
見ているだけでいい・・・それこそ最高の授業だ。やれることはすべてやったのだから。
生徒達は純粋に数学と戯れているだけで、たぶん点数も受験のことも忘れている。
来週、もう一度だけそういう授業をやって、中学の部はおしまいだ。
「高校から・・さて?・・この子をどう育てようか?」
もう私は、それしか考えていない。

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