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面影 ① 思い出す

京都駅のアバンティー側は歩道の工事をしてるんだ。
ホテルまですぐなので、なんだか緊張してきた。煙草を取り出すとおじさんが
「ここで吸うと1000円取られるで」と注意してくれた。そうなんだ?駅前も都会になったねえ。
ホテルに入ると、それらしき連中はいない。
「城南高校の方ですか?会場は地下です」とホテルマンが教えてくれる。
降りていくと・・・いるいる、それらしき連中がうじゃうじゃいた。
とりあえず・・・誰の顔もわからない。誰だこいつら?本当に同級生か?
受付で会費を払うと、来たもの順にグループになって記念撮影。
「どこに並んだらええのん?上か?」
声と語り口で何人か思い出した。42年経ってもそれは変わらないようだ。
写真を撮ると会場に入る。8人ずつのテーブルで、基本的にクラスごとだ。
どの顔も緊張していて話は弾まない。誰だかわからないのだ。
隣の男は別の組で、同窓会は知らなかったのだが、昨日電話をもらって来たらしい。
全員名札をもらって首にぶら下げているが、緊張のせいでよく見えないか?
司会役が話を始める。全クラスの同窓会は12年ぶりだそうだ。それには行っていない。
全16クラスに680人ほどいて、集まったのは170人ほど。
恩師も3人来られていて、最高齢は87歳。
大好きだった森先生は83歳で、書道の先生だったのに、今でもラグビーをされてるらしい。
乾杯の音頭を取ってもらい、酒が入る。飲むほどに皆の緊張が解けてくる。
改めて周りを見ると、立ち姿、横顔、首の振り方など、しぐさが昔と重なってきた。
イズミか?どうしてたんだ?キダちゃんだ!保育園の教師してたの?
うわ、ヒデミちゃんとレイさんじゃないか、高校時代と同じで美人のまんまだな。
おう!ヒラヤマじゃないか、仲良くしてくれてたよな!マエダ!お前、でかい病気したんだって?
私は高校時代は今より10キロ太っていたので、痩せてわからなかったようだ。
けれど皆も認識してくれて「河原~懐かしいなあ」涙を流しそうにしてくれる。
たいていは太ったし、頭も薄くなってるし、ずいぶん見た目は変わったのだが、
不思議と今の姿ではなく、高校時代の顔に見えてくる。話し方も当時のままだ。
全員が懐かしいかというと、そうでもなかった。嫌いだった奴は、今でも付き合えそうにない。
けれど大半は仲が良かったので、ビール・ワイン・焼酎の瓶を手に持って、
全員が全テーブルをうろつき始めていた。みな、面影が重なり始めたのだろう。

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