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慣れてはいけない

中1は文章を文字式に変換する作業に入った。
小学校の時のように全部数字なら何でもないものが、文字が入るとよくわからなくなる。
数字だと山勘で計算することがあるけど、文字だと正確に理論をとらえないといけないから。
大人から見ると「こんなものが?」と思うことでも、子供はキャリアがないから大変なんだ。
簡単な「文字式の約束」だけ説明して、まずはやらせてみる。かわいいミスをいっぱいする。
席に戻して説明してやる。文字を適当な数字にしてやればよくわかる。
線分図や円グラフなど、たくさんの図や絵も描いてやる。
文字って「抽象化」だけど、未発達な子供には抽象化は難しいものなんだ。
教師が変に慣れてしまうと面倒くさくなって説明も省きたくなるもんだが、注意したい。
じっと子供を見ていると、『なるほど、こういうミスをするのか』って、よくわかる。
数字の計算では素早くやるタケルやコウスケが文字だとてこずるし、
いるもは鈍いカホやタツキが意外に正確なのも新鮮で面白い。
「おつり」の問題でタケルがちょいとミス。買えば買うほどお金が増えてしまう。
「タケルがレジ係だったら、先生は毎日あるだけ買いに行くからな」
タツキが声は出さないが大笑いする。
中1はそんな授業だが、1年分のキャリアを積んだ中2はそうはいかない。
扱う文字も増え、文章は複雑になったとはいえ、それを整理していくのが学びだ。
全日本へ向けた激しい練習で勉強時間の確保が難しいカリンだが、
「こんなことも考えられないで、卓球のことが考えられるか?そんなんじゃ強くなれないぞ!」
毎度強く言い続けると、今回はうまく数式化し、まだ山勘もあるとはいえきれいに解いた。
横でサキが勘違いし、泥沼にはまっている。ゲワッシ!右ストレートを見舞う。
「ここの整理がいい加減だから自分で勘違いしてるんだろ!もう一度整理してみろ!」
やり直すとミスの原因がわかってうれしそうにする。
「きちんと整理して、よく考える」ということ自体がよく分かっていなかったコウセイ。
「だからな、お前は小6の女の子に卓球で負けるんだぜ」そう言い続けていじめていたが、
この2か月ほど数学も国語も「精一杯読んで内容を読み取ろう」という姿勢がみられるようになった。
すると卓球でも今までなかった細かなプレーが出来るようになり、
この間の京都予選ではベスト8に入り、近畿大会へ行く権利を得た。
子供の成長って、そういうものだ。勉強だけ、クラブだけではなく、「全部一緒に」成長する。
そういう子供たちを見るのは本当に面白い。
それがまだ面白いうちは、変に慣れずに、私はまだ続けられるのだろう。

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